2010年12月31日金曜日

迎える年

去りゆく年


あと数時間で今年も暮れます。


この一年、いろいろな出逢いをさせていただきました。
明日につづくすばらしい出逢いであったと感謝します、
ありがとうございました。

2011年がすばらしい一年でありますよう、
心からお祈りいたします。

2010年12月30日木曜日

初雪

朝方からチラホラ降りだした雪が今季初雪。
うっすらとだけ積もった雪に子供らも喜んだ。
この2年ほど篠山はさほど積もってない、特にうちのあたりは、積もるときは膝上あたりまで積もるから、
毎シーズン期待してるのだが、今季はどうだろう?
夜半から降りだして、音のない世界に変わっていく感じが僕は好き。

今年ものこすところ。

2010年ものこすところ、あと2日。
泣いても笑っても、あと2日。
だからどうした、っていうわけではないけど、
僕は普通に作品を作っている。

おそらくこの時期、「今年をふりかえって〜」、とか。
来年に向けて、抱負だったり、希望だったり予定だったり。

いろいろ考えるんだったら、僕の場合、「作りだそう」ということになる。

2010年12月26日日曜日

個展最終日

今日、年内の個展の最終日を無事迎えました。
気が付けばいつのまにか年末に、、、。

年の瀬の忙しい時期にもかかわらず、個展にお越しいただいた
みなさん、どうもありがとうございました。
ひとつひとつの展覧会に出会いがあり、刺激をうけ、自身を見つめ
作品を見つめ、また新たな気持ちで作り出して行けます。
その繰り返しのなかで、すこしでも前進できていたらうれしいです。

これからも精進してまいります、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年12月24日金曜日

今日の来訪者

今日、ギャラリー縄での個展に広島の有本空玄さんが
来られました。奈良の薬師寺に茶碗を奉納するために
来られたのですが、その帰りにわざわざ立ち寄って
くださいました。最近はテレビの取材を受けてられる
ようで、薬師寺にはテレビクルー同行で。
さすがに帰りまでは同行されてなかったですが、
カメラに追いかけられている有本さんも見てみたかったです。

今年はほんとにいろいろな方と出会わせていただきましたが、
有本さんほど、この一年を通して刺激をうけた方はいません。
なにを?と言われたら、さて?と思いますが、、、。
それほど、ぼくの中に自然と溶け込んできた感じが心地いいのです。
あ、しいて言えば姿勢かな、作陶に対しての。
純粋に王道を貫いているところです。


今思い出したけど、有本さんに惹かれたきっかけ。
今年の2月、土岐市で会ったときです、有本さんとは2度目でした。
表彰式と林屋先生の講演会の間の時間、島根の月岡さんの後について
歩いてる有本さんを発見して、声をかけたら、「加古くんちょっと」と
僕も声をかけられて、ついて行きました。
月岡さんがいうには、タバコを買いたいのだけれど、タスポカードがないから
買えない、と。タバコの自販機に、「眼」で年齢判断をして買える装置が
ついてるから、君たち、ちょっとチャレンジしてくれ、というのです。
ちなみに月岡さんもチャレンジしたけど、だめだったのです。
月岡さんがいちばん年上なのだから、月岡さんがだめならダメだと思うけど。

タバコを吸わない、ぼくと有本さんは、そんな装置がついてることさえ知らない。
なにか、レンズのようなものに向かって、大きく眼を見開いてパチパチしろ、
ということでした。
有本さんて、風体はごついんですよ、ちょっとイカツイめなんですよ、見た目。
でも、その有本さん、その自販機のレンズに向かって、眼をパチパチしてるんです。
大きく眼を見開いて。それを横から見ていて、この人純粋な眼してるな〜、って
思ったんです。
こんなふうに書くと、ぼくそっち系のひとかな、と思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
そうではありませんけど、なんか可愛いかったんです。(決してそっちではありません)
その瞬間に惹かれたのかもしれません。(断じてないですから!)

結局、ぼくたち三人とも自販機には成人とは認められなかったのですが。



ギャラリー縄で、有本さんと話しているのを聞いて、オーナーの尾崎さんが
「加古さん、いい刺激もらってるんやろな」とボソっとおっしゃってたので
有本さんの人柄を感じてもらえたような気がします。
これからも、どんどん活躍していただきたいし、ぼくも負けずにがんばりたいと
思えるひとです。

今日は奥さんもいっしょに来られていましたが、また可愛らしい奥さんで
いつもブログで奥さんに感謝をされているのを読んでいたので、どんな方かな?
と思ってましたが
お会いできて、うれしかったです。
今度は、ご家族で篠山にも遊びにきてください。

おっと、そのときは付き人の山根さんもいっしょに。




2010年12月22日水曜日

明日はギャラリー縄へ

この三日間、ギャラリー縄での個展をお休みさせていただき
すこしばかり仕事をしました。
先日パラミタミュージアムへ打ち合わせに行ったこともあり
会場で受けたイメージを、すこしカタチにしたかったので
テストを兼ねた作品づくりに入りました。
これで行くかどうかは、わかりませんが、とりあえずなにか
作らないと不安なのと、イメージの確認をしたかったのです。

ま、充電できたかはさておき、明日は個展のために
ギャラリー縄へ行きますのでお時間のあるかたは
覗いて見てください。

2010年12月21日火曜日

ぐい呑の棚さん

やきもののコレクターはにはいろいろあります。
備前や唐津、萩など産地のコレクション、茶碗、湯呑み、マグ、
などのアイテムでのコレクション。
そのなかでも、多くの方が趣味とされてる「ぐい呑」という
やきもの。

多くのファンがおられると思いますが、
僕がいつも楽しみに拝見してるブログがあります。
「ぐい呑の棚」
自身のコレクションをほぼ毎日更新されてて、数多くの種類の
ぐい呑をコレクションされています。
その数は圧倒的で、拝見していると、
あ、今日この展覧会へ行ってこられたのですね、とわかるほどです。
お名前は明らかにされていませんが、自分のぐい呑が掲載されていることで
わかってしまいます、でも公表しないのは暗黙の了解でございます。

今日、その「ぐい呑の棚」を拝見して、ぼくの個展へ行っていただけたのを
知りました。
ありがとうございます。

それで、このぐい呑だったので、思わず、「これでしたか。」と。

というのも、今回出品のぐい呑のなかでは、これは異質。
僕自身、25点ほど持って行く選抜をしているときに、
「ぐい呑の棚」さんを少なからず意識します。
今回はまさにこのぐい呑だったのです。(笑)
なのでブログを拝見したときにはガッツポーズでした。(すいません)
もしかして「灰磁」にくるかとも思っていたのですが、、、。
今回出品していた茶碗のなかで、近い色合いのものがあったと思いますが、
ブログでも書かれていたように、鉄系の灰釉に薪窯での変化が出た
釉調です。ものが小さいので釉薬がすこし流れたのですが、
おもしろいかな、とおもったので出品させていただきました。

しかし、いつも拝見していて、圧巻です。
産地、作家、技法、ほんとうに多岐にわたりコレクションされていて
見ていてとても勉強にもなります。
これからも、どんどん増えていくでしょうし、掲載されることを
とても光栄に思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

この場をかりて御礼申し上げます。

2010年12月20日月曜日

仕事

ギャラリー縄での個展も三日が過ぎました。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございます。
ある意味ギャラリー縄というところはホームグラウンドの
ようなもので、オープン当初から尾崎さんには大変お世話に
なっております。初めの頃はこのマニアたちはなに?と思うほど
男性のお客さんが多く、みなさん「やきもの好き」、
知識も豊富だし、太刀打ちするにはこちらも本気になります。
今回はどうなのでしょう。


尾崎さんにも日頃から意見を聞いたり、やきものの歴史を教えて
もらったりと、ご厚意にしてもらっています。
今回は僕のわがままを聞いてもらい茶碗主体の展覧会とさせて
いただき、結果はどうあれ、今の僕の思いを受け止めてもらったと
思っています。

作品は工房で見るより会場で見ると、あらためて冷静に見られるので
個展中は自分の作品を見つめ直すのにはいい時間です。


とはいうものの、ここのところイメージはあるものの、それを早く
カタチにしたくてウズウズしているので、明日から三日間
仕事をしに帰ります。
パラミタ作品も、すこし始めたいと思ってるのでこの三日間は
ちょっと充電しに帰ります。

2010年12月18日土曜日

パラミタミュージアムとギャラリー縄

今日、パラミタ陶芸大賞展の打ち合わせ会に行ってきました。
初顔あわせは、いつも緊張するものですが、今回のみなさん
いい感じの方ばっかりだったので、なごやかに過ごさせて
いただきました。30代から60代まで、なにかバランスよく
選ばれていて、やはり中島晴美さんと松本ヒデオさんお二人が
牽引されて、いいムードでした。
この6人で競い合うのですが、結果的にいい展覧会になるように
と感じます。そのためにも自分自身が出せる力を
出し切らなくてはならないと、あらためて身を引き締めて
取り組まなくては。

いい刺激をもらって帰ってきました。


その後、夕方になってしまいましたが、ギャラリー縄での個展の
初日にうかがいました。
ご高覧いただいたみなさん、初日にいなくて申し訳ありませんでした。
そして、ありがとうございました。

2010年12月16日木曜日

明日から



今日なんとかギャラリー縄へ作品の搬入を済ませました。

今回、メインの展示台はほとんど茶碗です。ここ最近の
展覧会は灰赫陶のシリーズで展開していましたが、
ここへきて、一気に茶碗へシフトしました。
いいか、わるいかは見ていただく方に判断してもらうとして
ボクの中では、茶碗熱が沸騰したようなもので、
展示をしてて、気持ちよかったです。

いままでも茶碗は好きで作っていたけど、今回のものは
同じ系統といえばそうなのだろうけど、
自分自身の殻をちょっと破ったような感じがしています。

明日から25日まで大阪のギャラリー縄で開催しています。
ご高覧いただけたらうれしいです。



しかし、明日はパラミタ陶芸大賞展の打ち合わせで
三重まで行ってきます。
出品者初顔あわせです、個展のほうの日程が一週間延びたので
初日に当たってしまい、パラミタの打ち合わせ会が終わり次第
ギャラリー縄へ行く予定です。

打ち合わせの模様も、また報告します。

2010年12月15日水曜日

茶碗で

明後日、12月17日より大阪ギャラリー縄で個展をします。

先日焚いた窯の窯出しを今日しました。
今回の窯には茶碗50碗ほど入れて、ほぼ茶碗だけを狙った窯でした。
結果は、、、悪くない。
いいかといえば、、、悪くはない。
これが今回の印象。

これから選抜して明日持っていきますが
ぜひ、会場で見ていただきたいと思います。

今年最後の展覧会は茶碗で締めくくります。

2010年12月14日火曜日

こころの奥に



最近、どこからともなく懐かしさを感じることがある。
ふいに鼻孔の奥に入ってきた季節はずれの風のような感覚。

懐かしさって、音楽だったり、色彩だったり匂いだったりするけど、
でもそういうものとは違うもうひとつのなにか。



そこそこ長い時間を歩いてきた人生のなかで
どこか置き忘れていた感覚が、フッとした拍子に蘇ってきて
こころの奥をツンと突く。


岡山で10年ぶりにあった友人や、
20代から変わらず馬鹿を言い合うヤツ
すべて今につながってるけど、どこかしらに置いてきたもの。
遠い遠い恋心に近いなにか。


ひとり窯を焚いてるとこころの奥に潜んでいるものを呼び起こす。





2010年12月13日月曜日

窯焚き

一昨日、京都の綾部へ行きました。
楽紫舎主催コーヒーカップ展に出品者が何人か集まる、
と先日ブログに書きましたが、夕方、顔を合わせたのは、
猪飼祐一さん、市野雅彦さん、大西雅文さん、石橋裕史さん、
楽紫舎の堀井さんを交えて飲みましたが

ん〜、なんか岡山から綾部に場所が変わっただけちゃうん?
てな感じ。
やっぱり濃い!

僕は窯の準備があったため車で行ってたのでノンアルコールでしたが、、、

そして、昨晩から窯を焚きました。
天候は最悪のコンディション、雨にもまして風に苦労しました。
予定よりも長く時間がかかったけど、
なんとか今夜になり、焚き終わりました。

この窯の作品は17日から始まる、
大阪のギャラリー縄での個展に出品する予定です。


身体がバラバラになるかと思うほど痛い、
やっぱり2キロ体重減ってる。

2010年12月11日土曜日

京都綾部グンゼ博物苑

京都の綾部市に「楽紫舎」というギャラリーがある。
そこが主催して、同じく綾部にあるグンゼ博物苑「集蔵」にて
今日から2日間、コーヒーカップ展があります、
34人の陶芸家が出品します、コーヒーカップって普段作りそうで
作ってないから、どんな感じになってるんでしょう。
今日は夕方あたりに出品者が何人か集まるのではないでしょうか。
「楽紫舎」で検索してみて下さい。

2010年12月9日木曜日

余韻のつづき

あんまり岡山でのことばっかり書くのもなんなんですが、
今回は本当に岡山の夜を堪能しました。
石橋さん、猪飼さん、両雄相まみえる。それに、最近は育児に忙しい
山田さんと藤平さん。なので、なかなか飲む機会がなかったので
土曜の飲み会、最初からテンションあげあげの山田さんでした。
いつもひょうひょうとしてるけど、存在感がある藤平さん。
今回、京都という括りでしたけど、実際は京都近郊、滋賀県もいたら
兵庫県もいる。おそらく、僕たちの京都というのは身体の中に存在する
遺伝子みたいなもので、京都という確固たるスタイルはないのです。

山田さんに書いてもらった案内状の文面に

「京都はもともと素材に恵まれない土地のうえ、かつては
都であったがゆえに、さまざまな情報や人が集まってきました。
それが決まった様式を持たない陶芸のスタイルを作り出していると
いえます。今回の5人も磁器、陶土、灰釉、磁器釉、手捻り、轆轤
タタラ、とさまざまなアプローチで作陶しております。
ただ技法、様式は違いますが、根底には何か共通の部分を持っている
のも確かで、これは風土の持つアイデンティティから来るもの
かもしれません。
京焼500年の歴史の中で、私たちの先人は伝統から前衛まで
さまざまなスタイルを作ってきました。
21世紀になり価値観が多様化する中、伝統と現代のせめぎ合いの
中でただ形態の写しではなく、いかに土を媒体として焼成という過程を
経ることにより可能な自己表現するかが私たち5人のもっとも重要な
問題だと思っております。
今回、タイトル(京都・五つの視点)にあるように私たち5人が
それぞれ個々のフィルターを透してどのように表現者として投影できるか
、、、」


とあります。

京都にはもちろん多くの陶芸家がいます、
これからも多くの陶芸家を輩出していくでしょう。
しかし、ぼくのことは、さておき、ですが、このメンバー、
これからも最前線で活躍することと思います。
この先もそれぞれの持ち場に戻っていくのですが、
ひさしぶりにいい余韻をもらった感じです。
最高のメンバーで展覧会をさせていただきました、
ありがとうございました。




備前の振り幅

今回の岡山、初日と土日に全員集合。とくに土曜は天満屋さんの
はからいで、忘年会に近い歓迎会というか懇親会。ここで初日の夜に
来ていただいた金重潤平くんに再登場を願いました。僕自身、彼とは
秋の高島屋での「美の予感展」で初めてお会いしました。
今回岡山ですることを伝えてはなかったのですが、搬入日に電話があり、
「岡山に来られてるのなら」と、二度にわたって顔をだしてくれました。
彼と話していて思ったのは、彼の人間性の奥の深さです、深くて広い。
そして身体から発するオーラが強い。
上手く言えないけど、今現在の備前は造形的フォルムの表現が主流だと
感じるけど、彼の世代ならそういうものを作ってきそうなのだが、
彼の備前は元来の伝統的備前のスタイルで表現しようとしてる。
それは、ある意味、備前の振り幅を感じるのです。
名前をだしていうなら、伊勢崎晃一郎氏のようなスタイルと金重潤平くん
のようなスタイル、同世代で右足と左足、交互に重心をとりながら
備前という大きな塊を前進させていくのかな、と。
僕は、彼の次の一歩をとても楽しみにしています。


金重潤平もなっかなかの男前。



2010年12月8日水曜日

岡山。濃密な日々。

岡山での五人展、本日無事終えることができました。
今回の展覧会、五人のキャラを含め非常に楽しく、印象深い、そして濃密な日々を過ごさせていただきました。あまりにも物語性のある期間だったし、サイドストーリーも分断に盛り込んだ最高の1週間でした。あらためて書き綴ってみたいので、乞うご期待を。

広島の有本さんが僕たちと入れ違いで岡山天満屋で個展をされます、今日バトンタッチしました。
ぜひ、見に行っていただけたら嬉しいです。

2010年11月28日日曜日

岡山 天満屋にて5人展

12月1日より天満屋岡山店にて5人展を開催いたします。
今回の5人は京都出身者による5人。

石橋裕史氏、猪飼祐一氏、藤平寧氏、山田晶氏に加古勝己です。

今回の展覧会は気心知っているメンバーなので、とてもやりやすく
準備もスムーズにすすむことができました。
岡山はやはり備前の本場、なかなか関西の陶芸家は展覧会をすることが
少なかったのですが、天満屋さんのお誘いで展覧会をさせて
いただけることになりました。

このメンバー、ボクにとってはみんな兄貴的存在で、仕事しだした20代の
ころから、引っ張ってもらった感じでした、こういう存在が廻りにいたこと
が大きかったと今になって思います。

展覧会が楽しみです。


12月1日、4日、5日に会場にいますのでお声をかけていただけたら幸いです。

2010年11月24日水曜日

出品者

2011年の第6回パラミタ陶芸大賞展の出品者が決定されました。
各方面に依頼された結果、全国から141名の陶芸家が推薦された
ようです。その中の6名に入れたことはとても光栄なことです。

その6名ですが、
伊勢崎晃一朗氏(岡山県備前市)
鈴木秀昭氏(静岡県伊東市)
中島晴美氏(岐阜県恵那市)
松本ヒデオ氏(滋賀県大津市)
和田的氏(千葉県佐倉市)
加古勝己 (兵庫県篠山市)

となっています。

みなさん作品はどこかで目にしていますが、本人には
まだお会いしたことがありません。
来月12月17日に打ち合わせのために美術館に集まることに
なっています。
高島屋の巡回展のときもそうでしたが、いろいろな意味で
こういうのはドキドキします。

とりあえず自分の思うように、悔いの無いように制作して
いきたいと思っています。

今は構想が頭の中を走り回ってる状態、そろそろ形にして
テストしていきたいと思っています。

2010年11月18日木曜日

フレッシュな高台



茶碗は高台をつくるときがいちばん楽しい。
ボクの場合は高台を削るというより「剥く」といったほうが
しっくりくる。
あの、ぐにゅっという感じでヘラを入れていく感触がいい。
最近はもっぱら手捻りで成形し、胴の部分もヘラで作っていくけど
横に作っていって、ヘラで縦に仕上げていく感じ。

土がいちばんいい表情を出してくれる状態を逃さないのが大切、固くなると
イマイチだし、軟らかすぎてもダメ。

茶碗の高台の削りをよく聞かれるけど、わかりやすく?説明すると
アイスクリームの「爽」というのがあるけど、そのアイスをスプーンで、
ぐりんと剥いたときの感触と、あのちりめんの出た表情が理想的なのです。

ウソだと思ったらやってみて。

2010年11月12日金曜日

アートサロン山木にて酒器展



11月15日より大阪西天満にある「アートサロン山木」にて
酒器十人展が開催されます。
著名な陶芸家の中に囲まれて恐縮ですが、ぼくも出品させて
いただきます。
灰赫陶を中心に、粉引や焼締めもあります。
十人による酒器展ですから、それはもうすごいことになりそうです。
ところ狭しと列ぶことでしょう。

ご高覧いただけたらうれしいです。


写真はアートサロン山木さんのブログから拝借しました。

2010年11月6日土曜日

ノミネート

なんと、パラミタミュージアムより「第6回パラミタ陶芸大賞展」への
出品依頼が送られてきました。
パラミタ陶芸大賞展については以前から知っていたし、知人も出品して
いたけど、僕のところへ送られてくるとは思っていませんでした。
この展覧会は、まず美術評論家や、美術館関係者、美術ジャーナリスト、
全国のギャラリーなどから、推薦があり、上位6人をノミネートされ、出品依頼を
されます。その6人による競演で会期2ヶ月のうち、始めの1ヶ月間の
来場者による投票で大賞が決まる、というものです。
なんとも、このバトルロイヤル的な展覧会に賛否両論らしいのですが、
端から見てるぶんには、だれがもらうんやろ?という感じで見てました。

ふだん、あまり多くのお付き合いをさせていただいてないと思いますので
この展覧会は、僕には縁遠いものと思っていましたので本人が一番ビックリです。

しかし、こうして出品依頼が来たということは、推薦していただいた方がいると
いうことで、なにがうれしいかといえば、
この推薦していただけたこと以上にないです。心から感謝の気持ちでいっぱいです、
ありがとうございます。
ノミネートされたことは光栄なことですし、推薦していただいた方に
恥ずかしくないような展示をしたいと思っています。

展覧会は来年、2011年、6月2日より、です。
約半年間の制作期間があります、美術館展示ということで、どのように
空間を作っていくか、このブログでも進行状況などもお見せできればいいなと
思っています。

空間を作っていく作業というのは、ぼくにとっては、
どちらかといえば、好きなことであるので、会場を下見して、どこまでイメージを
膨らませることができるか、です。
12月には親睦会を兼ねた、打ち合わせがあるようです。

他の出品依頼作家については、まだ承諾されているか、どうか不明ですので
ここでは公表しないでおきます。
正式に発表があれば、またお知らせできるかと思います。
僕に関してはもちろん承諾させていただきましたので、
これからどのように進んでいくか、楽しみにしていただけたらうれしいです。




2010年11月4日木曜日

tokyo day


昨日から今日と東京に行ってきました。新宿高島屋の初日は
もちろんですが、今日は朝から南青山の酉福ギャラリーに顔を出して
来年の展覧会の打ち合わせ。その後、国立近代美術館工芸館で開催
してる「茶事をめぐって」という展覧会を見に行ってきました。
現代の作家による茶陶の展覧会ですが、出品作家それぞれ力作揃い。
とても刺激になる、いい展覧会でした。
この展覧会は11月23日までです。

そして、表参道に移り、「丹波の名陶」出版記念
「古丹波名品展」の会場へ。
こちらは篠山の本に掲載したものを中心に丹波古陶館が所蔵するものを
展示してありました。いままで館外には持ち出していないものばかり、
貴重な所蔵物を間近に見れるのでよかったです。
列品解説を館長である中西薫さんがされて、東京の青山という地名は
篠山城藩主であった青山氏の江戸邸があったところからの由縁、
この展覧会を表参道のギャラリーで開催されたのもそういう縁からと
いうことのようでした。なるほど。
会場はアートスペース「リビーナ」(東京メトロ表参道駅A3出口すぐ)
www.ryabina.com

有意義な二日間を過ごしました、いい刺激もいただき、来年に向けての
気持ちも高ぶってきますが、その前に年内の展覧会もがんばらなくては。

2010年11月2日火曜日

新宿高島屋

9月、日本橋高島屋から始まった「美の予感2010」展も明日からの
新宿高島屋で最終ラウンド。あっという間の5会場でした。
ここまで各会場、初日には顔を出していましたので、明日11月3日
やっぱり東京へ行ってきます。
新宿店は11月3日から9日までです。
ご高覧いただけたらうれしいです。

2010年10月31日日曜日

クリスマスリースを作る




昨日、長女フクミがクリスマスリースを作りたいと言い出した。
そういえば、明日からもう11月。
ちょっと肌寒いけど、台風が来てて、松茸は豊作?というニュースを聞き
クリスマスリースを作る、というなんとも支離滅裂な季節感がなんとも
いえません。

ということで三姉妹で作ることに。葉っぱや赤い実、松ぼっくりを
山で探してきて、それをグルーガンで接着します。子供たちのは
ベースとなるリングを買ってきたけど、どうせなら僕の作るのは
天然物で、ということで、山で獲ってきた蔓を捻りながら輪っかにして
ベースに。自分たちで好きなように飾り付けをしていきます。

上の写真は娘達のもの、下の写真はボクのもの。

よく見るとわかると思うけど、輪っかの下の方の松ぼっくりの上に
玉虫を貼り付けてみたらちょっとゴージャスに仕上がった。



これが意外と楽しくって、やってるうちに本気モードになってくる。




2010年10月27日水曜日

Today's work


今日も寒い一日だった。
これからの時期、酒器の展覧会が多くなる、それゆえ酒の器を
作る機会がふえるのである。

2010年10月26日火曜日

kogarashi 1



今日は朝から寒かった〜
どんよりした雲がたちこめ、風がぴゅーぴゅー。
ブリキのバケツがカンカラカン〜

寒さに負けじと茶碗を作る。

う〜寒ぶ。
秋はどこへ行った、秋は。

2010年10月22日金曜日

磁力の強い人

「あの人オーラがあるよね〜」などということを、たまに聞く。
目には見えないけど、魅力ある人が、
ある種、醸し出してるエネルギーみたいなもの。
日本語でいうと「後光が差してる〜」みたいなものか?
いや、「後光」というと崇高なイメージがするので、オーラの
それとはすこしニュアンスが違うかな。
「オーラ」はなにか湯気のようなものが立ちのぼる感じだし、「後光」は
直線的に発光してる、という感じ。
どちらも、実像としては見えないけど、その人の内面から外に向かって
発散しているエネルギーのことをいうのだと思う。
それに対してではないが、もうひとつ僕が感じるエネルギー体がある。
「磁力」それは発しているものではなく、自らに引き寄せる力。
自分が求め、欲する想いに働くエネルギー。


昨日、広島から有本空玄さんと山根宏造さんが篠山の工房へ来られた。
有本さんは昨年広島でぼくが個展をしたとき、山根さんといっしょに
来ていただきました、山根さんは京都の工業試験場で同期だったので
そのとき20年ぶりぐらい、有本さんはお名前だけは存じてましたが、
お会いするのは初めて。
その後、今年2月に土岐市であった、現代茶陶展の授賞式で2度目。
そして昨日3度目の再会でした。
前にも書きましたが、志野に対する熱意が並大抵のものではなく、
全身すべてで志野にぶつかって行く姿勢がすごい。熱い、熱い熱い。
篠山から場所を京都に変えて、呑んで話したけど、と言っても飲んでる
のは僕で有本さんはウーロン茶。山根さんは僕たちが話してるのを
優しい眼差しで見守ってくれてました。

そのとき感じたのが有本さんて、「磁力の強い人」やな〜って。
志野はやはり「もぐさ」土、そして長石。その選りすぐられた原料を
探し当てるか、ということに尽きると思う。
これをなくして志野はあり得ない。
地球に存在してる以上、土や長石もおそらく磁力を帯びていると思う、
お互いが呼応して引き寄せるのかもしれないが、
それを探し当てるにはその人間の磁力というエネルギー体が
ものをいうのだと感じる。
有本さんは、僕がおもうに物質としての
土や長石を探して求めているのではなく、志野の魂を探し求めて、
つかみ取ろうとしているのがよくわかる。

ただ、磁力がつよいぶん、いらぬものまで引き寄せることもあるのか、
行者のような業を自身に架して精神を清めているのだと感じた。

ただ、おもしろいのは見た目、修行僧のように見えるのは山根さんで
猟師のように見えるのが有本さんであるからおもしろいのである。

ぼくはこのコンビが大好きなのだ。




2010年10月19日火曜日

明日、名古屋


高島屋の「美の予感2010」展も残すところあと2会場。
明日からJR名古屋高島屋で26日まで開催します。
とりあえず初日の明日は顔を出させていただきますので
名古屋方面の皆様、ご高覧いただけたらうれしいです。

2010年10月6日水曜日

kyoto



ひさしぶりの京都。というか、ひさしぶりに京都の街中。
河原町あたりは、最近どうしてか来ることが少なくなった。

写真は四条大橋から三条大橋を向いて撮ったけど、
やっぱり京都なんやな。変わったような変わらんような。

2010年10月5日火曜日

明日より京都高島屋

高島屋巡回の「美の予感2010」東京日本橋をスタートし
なんば高島屋、そして明日から京都高島屋で開催されます。
生まれ育った京都での展覧会は、ちょっと身構えてしまいます。
特に、最近京都で展覧会をしていないので、ちょっと照れます。
もう、10年ほど前に京都高島屋の画廊前に特選食器のコーナーで
個展をさせていただきましたが、それ以来です。
あのころと今の自分はどう変わったのだろう、
どう変わってないのだろう、と考えてしまいます。
あのときに出会った人に聞いてみたいけど、、、

明日、初日と日曜日には会場におります、
ご高覧いただけたら幸いです。

2010年9月30日木曜日

45th



45回目の誕生日を迎えた。
8月の暑いときに誰の誕生日でもないのに娘たちとケーキを作ったときは
「暑いときに生クリームを作るもんじゃない!」とブーブーいいながら
食べたけど、今日は涼しくもなったから、大丈夫。
ハンドミキサーでやれば早いけど、通常泡立て器でやる。
手がだるくなるので、みんなで替わりばんこ。
スポンジに塗りたくって、フルーツを乗せる。
味よりも作ることに意義があるのである。

うちは父娘でお菓子もつくる。
プリンは焼きプリン、クッキーは土を捏ねるように、
焼き芋は窯から作る、ピザも石焼き、


そう、うちは「焼き」にこだわる一家なのである。



2010年9月22日水曜日

なんば高島屋

18日より篠山ではアートフェスティバルが開催されています。
連日盛況で、日頃は閑散としている街並みも活気があり、
とてもいい会場づくりとなっています。26日までおこなっています。

それと、今日から、なんば高島屋にて「美の予感2010」展がはじまります。
東京からの巡回です、会場がちがうと見え方も違うでしょうから楽しみです。
初日なので会場に伺う予定をしています。
展覧会は28日までです。

2010年9月14日火曜日

Historic Street ART Festival in Tanba Sasayama


9月18日から26日まで篠山市「河原町妻入商家群」にて
「まちなみアートフェスティバルIN丹波篠山」がはじまります。
昨年の初回につづく2度目の開催となります。昨年は見る側でしたが
今回は出品させていただくことになりました。
河原町にある町屋を舞台としその中にそれぞれの表現方法で展示をします。
陶芸だけでなく、立体造形、絵画、写真。篠山市にゆかりのあるものづくりが
集まります。
期間中は展示だけでなく、コンサートや狂言、町屋の芸術学校として
町屋についてや、アート、についての講義などもあります。
今年は会場のひとつにアートショップも併設、「甍(いらか)」と名付け、
こちらは期間限定、9月10日から10月24日までオープンしています。
日常使いも食器なども展示販売していますので、お立ち寄りください。

期間中は毎日なにかしらのイベントが組まれていて、
出品者もギャラリートークをします。
昨年はかなり多くの来場者があり、普段閑散としている街並みもこのときは
東京の竹下通り並みになったということです。

僕は今回、広いスペースをいただいたので、どう展示するか思案中です、
23日にはギャラリートークをする予定です。

開催日程、アクセスなどはホームページを参照してください。
昨年の展示風景なども見ることができます。

www.sasayama-art.com




2010年9月8日水曜日

ブログにブログで

ちょっと前から、電話しよ〜、と思っていたのですが、今日やっと電話させて
いただきました。
広島の有本空玄さん、お久しぶりです。2月の土岐以来ですが、その後ブログの
存在を知り、ひそかに拝見していました。
以前も書きましたが、数々の名品がある「志野」をまっすぐに見据えて
ほんとに王道を貫かれている姿勢に僕は感銘しています。
こういうのって、言葉ではなかなか表現できないけど、有本さんは
直球ど真ん中勝負の豪腕ピッチャーでしょ。
あ、でも学生時代テニスされてたんでしたっけ?

またお会いできたらうれしいです。


ありがとうございました。



2010年9月7日火曜日

篠山は秋

9月だというのに猛暑つづき。
東京や京都はこの暑さで季節感が鈍っていて、まだ夏の感じですが
篠山に戻ると、涼しさもあるのですが、田んぼの色が変わっていたりして
季節の変化をしっかりと感じ取ることができます。
早くも稲刈りがおこなわれていたりして、確実に秋が来ています。
篠山は秋がよく似合う、四季それぞれに見事な風景をみせてくれるけど
とりわけ僕は秋の篠山が好きです。
うちは国道から、山谷に逸れていき、田畑をぬけ奥まったところに
あるのですが、その途中にある山裾の集落の景色がたまらなく好きです。
近くに住んでらっしゃる狂言師の山口さんに教えていただいたのですが、
その山裾の昔の地名を「虫生」虫が生きると書いて「むしゅう」という
らしい。
その韻の響きに、あらためて惚れ直した。



2010年9月3日金曜日

作品=人間=作品

昨日より日本橋高島屋で「美の予感2010」展がはじまりました。
今回はそれぞれの作者が初顔あわせのようなもので、出会いを楽しみに
していたところがありました。個々の作品は以前から目にしていても、
その作者に会って作品を見ればまた作品に深さが増すのだと思っています。
また十年以上前に出会って、今回久しぶりに再会して、お互いどこかで意識が働いて
いたことを喜び、それぞれの軌道を走っていて交わる地点であった今を感謝し、
またこの先の軌道に走っていける力をいただけた感じです。

初日には高島屋さんの計らいで、懇親会を催していただきました。
こういう場に参加させていただけることをほんとに感謝します。

ただ今回はなんとも、僕のなかで消化しきれないこともあり、
こころの中に澱のようにこびりついたことが非常に残念でもあります。

作品は人間が作り出すもので、その人間性が作品に現れてくるものと思います。
それぞれはイコールで結ばれていて、そのバランスがカタチとなり見る者に伝わる
のだと思います。

あまりにもその感覚がズレていて勘違いも甚だしい人間にはひどく拒否反応を覚えます。
どんな世界でも世代間のギャップはあるにせよ、あまりにも稚拙な言動には許し難いです。
やきものという工芸美術の世界にあって、どこに向いて作品をつくり発表をしていくか、
作る人間、それを紹介する媒体があり、使い手があります。それぞれに責任をもって
成り立っている社会ですが、自分のなかにだけ存在している世界はあまりにも狭すぎて
その自分を見ている第三者的視観の自分がいないのに気づかないのは非常にだらしがない。
それが今陶芸界で評価されている人間なら、なおさら残念でしかたがない。

今は昔とはちがう、それは当たり前であり、現在という時間が流れていて、それはすべて
過去となり、蓄積されていく。
そのなかで、やきものとしてのカタチを遺していき、且つ大切にされるのは
人間性=作品だと僕は思うのだが、どうだろう。





2010年8月31日火曜日

日本橋高島屋

明日より日本橋高島屋にて「美の予感2010」展が開催されます。
ボクは明日初日と二日目に会場におりますので
お声をかけていただけたらうれしいです。

ここ最近は個展での発表が多いので、今回のようなグループでの
展覧会は久しぶりです、でも以前のグループ展は、友人同士の、
という感じで、気分的には楽でしたが、今回の展覧会は
緊張感があります。お互い、あまりつながりがありません。
明日、初めて会います、みたいな。

どきどきします。

2010年8月29日日曜日

HANABI




夏も、もう終わりですね。
昼間の青い抜けるような青空も、月夜のあかるい空も。

そして、閃光花火も。

2010年8月25日水曜日

Fire!!!!




いつまでも暑さが和らぎません。
街ゆく人の頭の写真です。
けっして窯の煙突の写真ではありません。


Fire!!!!!!!!!!!

2010年8月22日日曜日

googleで検索

ホームページを開設して早いもので9年。
「月のひかり」というサイト名で立ち上げました。
たまに夜空を見上げて月を見るような感覚で見てもらえたら
いいかな、と思って名付けました。
当時はまだブロードバンドではなかったし、パソコンも
高速ではなかったと思う、まして専用ソフトで作ってアップする
というものだった。それでもこれからはネットでの情報化が進むと
感じていたので、個人としてのサイトも必要と思い、つくり始めました。
まあ、新しもの好きということもあったのですけど。
その後一年もしないうちにネットワーク化が進んだように思います。
やきもの好きの人はやはりネットでも検索されますし、個展でも
ホームページを見ました、という方がちらほら出だしました。
それがうれしくて当時のボクのホームページで
今でいうブログのような更新の仕方をして
できるだけ興味をもっていただこうと工夫もしました。
画面構成のデザインも凝ったりして。
そのなごりが  http://www.h3.dion.ne.jp/~k-katsu/  このホームページ。
プロバイダー付属のサーバーに乗っかっているホームページです。
いまではあまり更新してないですけど。

4年ほど前にアドバイスを受けて、別サーバーにドメインを獲ってはどうかと
いうことで、もうひとつのホームページを立ち上げました。
それが  http://www.kako-katsumi.com/  これ。
これはテンプレートまで作ってもらって、写真や展覧会情報を更新しています。
それでも、たまにの更新で日常的に更新しているのはこのブログです。
ブログもいまは当たり前の世界になりましたが、あまりにも氾濫していて、
どこのブログがいいかなんてのはわかりません。
ボクの場合はある人のブログがここだったので、ここで作ったというだけです。
深い意味は無し。

いまは検索にいかに引っかかるようにするかを、SEO対策というらしいですけど。
ホームページを持ち始めたころは、やはり気になるところだったのでカウンターなど
をつけてました。しかし、今はカウンターもアクセス解析なるものも、まったく
付けてないですし、ブログに関しても、コメントすら受けてないです、
まさに書きっぱなし。

ボクたちのような個人で仕事をしている人はおそらく個人名で検索を
されることが多いことと思いますので、SEO対策っていわれてもピンとこないのです。
あとは漠然と陶芸家で検索されることぐらいかな、とドメインを獲ったときに
話をしていたくらいです。

それがどうでしょう、先日静岡の5年生からお手紙をもらったのもあったので、
どこでボクを、と考えたら、やはりネットで、ということでした。
そこでGoogleで「陶芸家」と検索してみたら、一枚目にボクのサイトが載ってるでは
ないですか、これにはビックリです。
ちなみのYahoo!ではぜんぜんなのです、このちがいは何故だかわかりませんが、
9年前に立ち上げたころからくらべると、すこしは多くの方に見ていただけているのかな。

これからも、すこしずつ、書いていきたいと思いますので、お付き合いのほど
よろしくお願いいたします。

2010年8月21日土曜日

作品選抜

高島屋での「美の予感2010」の作品の搬入を昨日終えました。
今回は自己紹介的な展覧会となると思いますので、出品作も
20点あまり。
個展とはちがい、10人それぞれの表現方法が混ざり合って
どのような展覧会になるのか、とても楽しみにしています。


それと、先日東京の酉福ギャラリーの青山さんが工房に
来られました。シカゴでの展覧会の出品作2点を選抜して
いただきました。こちらのほうも、どのような反応が
あるか、とても楽しみです。

2010年8月11日水曜日

朱夏

先日、備前の先輩が篠山の工房まで来られました。
卒業後なかなか会う機会がなかったけど、今年初め、土岐の現代茶陶展の
表彰式で会って以来、5月の池袋東武で、再びばったり。
そして、今回篠山で。会うときには会うんやね。
ひとしきり、なつかしい学生生活の話をしました。当時まだ10代、
思えば青春と呼ばれる時期の真っ只中。
先輩は一学年上、でも当時から陶工としての風体の先輩だった。
でも、ぼくは10代ということもあったのだろうけど、なんとなく
斜に構えていた感があった。
いまから思えば、すばらしい先生の下で勉強させてもらっていたのに、、、。
あのころは先生の持っているひとりの作家としてのオーラが、10代の
カスのような自尊心を寄せ付けず、はじき飛ばされて、ただ逃げて
いたのだと思う。
もったいない限りです。
しかし、漫然と生きていた高校生時代の延長線上にあったけど、在学中の
2年間は、今に繋がるおおきな影響を受けた時間でした。
すこし離れた場所から、垣間見ていた先生の姿があったから。
まさに、あのころがスタート地点だった。けっして、やきものに全神経を
集中させたわけではなく、漠然と与えられた課題を進めていくのだが、
ただなんとなく子供の頃の粘土遊びとはちょっと違った土との関わりを
持った記憶が掌に残っている。


細かく見ていくといろいろあったけど、過ぎた時間を思えば、一瞬。
あれから25年も経ってる。
もうとっくに青春と呼べる季節ではなくなってるけど、人生においては
赤い「朱夏」。
今年の夏のように熱い情熱を持って生きたい、今はやきもの一辺倒。
それでいいと思ってる。




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2010年8月10日火曜日

祭のあと

8月7日から10日までは、京都五条坂の陶器祭です。
これは毎年決まった日にちで、ぼくが物心ついたころから
ずっと、実家の窯元は出店しています。
夏休みの子供の頃はそのテントにいて、何をするわけではなく
お客さんが器を見定め、値切り交渉などをして、買っていって
もらうのを見ていました。子供のころの夏休みの大きなイベント、
そんな感じ。

学校を卒業して、やきものを自分で作り出したころは、実家の
テントではなく、友人たちと、別の場所を借りて、同じ五条の
陶器祭に参加し出し、今度は自分の器を発表する場所として
四日間、暑い夏を過ごします。同じ年代の人間が各テントで店を
出していて、一日何回か、様子をうかがいに一回りし、ビールを
昼間から浴びるように飲んでも、汗となって吹き出し、
祭の高揚感を存分に感じることができました。
今は出店はしなくなったのですけど、実家のテントの設営と撤収の
手伝いには毎年かならず行くようにしています。

ほんのちょっとの時間だけども、昔感じた、祭のあとの雰囲気が
漂って、子供の頃を思い出すこの一瞬が好きです。

五条坂の陶器祭に出店したみなさん、おつかれさんでした。



2010年8月9日月曜日

夏色




連日の暑さも篠山の田舎ではずいぶん過ごしやすく
なってきました。これも慣れなのかもしれませんが
田舎では、都会とはちがって地面が土ですね、アスファルトで
蓋をしてしまうと、こうも温度がちがうのかと感じます。
陽が暮れるころになると涼しくなり夜は外気を扇風機で引き込むと
クーラーの冷気以上に気持ちがよく、深夜寝るころは閉めてしまうほどです。

それに朝の空、山、田んぼの色が格別。カメラでどう撮っても映らない色と
輝きがあります。

2010年8月4日水曜日

「美の予感2010」展

9月1日より日本橋高島屋からはじまる「美の予感2010」展の
案内状と図録が出来上がり、届きました。
こうなると最終段階のスイッチが入ります。
個展ほど点数は多くないけど、やはり緊張します。
それと、9月に酉福ギャラリーのシカゴでの展覧会に
参加させていただけることになったので、その作品も作っていて、
これも同じように緊張感があります。
猛暑には負けていられません。

2010年7月29日木曜日

めぐみの雨か?

ここのところあまりにも暑かったので今日の雨は
恵みの雨となったかな。
晴耕雨読といきたいところですが、そうもいかず
ロクロを廻す。

2010年7月28日水曜日

花形鉢



暑さも今日はすこし落ち着いたかも、
毎日35℃ほどあったから、身体もそれに慣れてしまって
もう暑さに麻痺してるかもしれません。

雨降りつづきの梅雨から思うと、このカンカン照りつづきは
土も一気に乾き、追われるようにハイペースになります。
ロクロものの小鉢なんかだと、朝、ロクロして昼から削って
夜、白化粧して、翌日素焼きできる。 たまらん。

2010年7月18日日曜日

2010年7月17日土曜日

梅雨明け



今日は快晴、ようやく梅雨明けです。
入道雲も夏を感じさせてくれます。

ボクのブログ、文字ばっかりであまり写真がないのね、
なので、たまには写真をと思って、今日の仕事のワンショット。
茶碗を削ったところ。茶碗は最近、手捻りで作ることが多い、
その表面をヘラでしのぎ、削りこんでいきます。
ここまで表情を作ってしまうのはどうかと思うけど、こういうのを
やってると、今度はロクロで素直な形を作りたくなってきます。
写真のもののように、ヘラ目が深く入っていても、ここへ釉薬が
乗ったりすると、以外と隠れてしまって、おとなしくなるようですけど。

茶碗にかぎらず、作ってるときは焼成後を想像しながらつくるのですが、
この成形後のまだ柔らかさが残ってるときが、いちばんよかったりする
んです。

くやしいけど。

2010年7月13日火曜日

陶芸家として

すこし前に静岡の小学5年生の男の子からお手紙を
もらいました。
学校の授業で、いろいろな職業について調べ、発表しあい
勉強するということらしいです。その彼は陶芸家に興味を
もち、陶芸家ついて調べようと思ったらしいです。
丁寧な文章で思いが書いてあり、
質問用紙が同封されていて、それに書き込んで返信しました。
質問は三つあり、「陶芸家として大変なことは?」と
「うれしかったことは?」と「一日、一年のスケジュールは?」
という三つでした。書き込むスペースが限られていたので
多くは書きませんでしたからうまく伝えられたかどうか。
お役に立てたらいいのですけど。

ところで、逆に質問したかったのは、
どうしてボクのところへ手紙を送ろうと思ったか、です。
地元の小学生から質問をうけるならわかるけど、遠い静岡市。

彼が陶芸家について調べようとしたとき、なにかしらでボクに
興味をもってもらえたのなら、これほどうれしいことはないです。
陶芸家冥利に尽きる、っちゅうもんです。

たつやくん、手紙ありがとう、ホントうれしかった。



2010年7月10日土曜日

コンチキチン

ちょうど先週の土曜日、京都四条河原町にある高島屋に
石橋裕史さんの展覧会を見に行きました、相変わらず男前。
繊細な文様が入った青白磁は見事でした。文様はサンドブラストで
削っていくのですが、その微妙な深さによって、陰影が現れます。
日本陶芸展で大賞を取った石橋さん、その腕も磨きがかかったようです。

ちょうどその日、高島屋前で民主党の候補者の街頭演説がおこなわれて
ました。えらい人が集まってるな、と思ってみたら、あのYAWARAちゃん
こと、谷亮子さんが応援演説に来てて、街宣カーの上で喋ってました。
おそらく、競技会場などで見たらすごいオーラなんでしょうけど、、、
YAWARAちゃんの立つところはそこじゃないような気がしたんやけどなぁ。

とうとう、政界進出か、と複雑な思いが、、、。

7月に入ると京都は祇園祭、コンチキチンの音も掻き消されてた。


そういえば明日は参院選。

2010年7月5日月曜日

美の予感2010 ー現代の器ー

9月1日から5会場巡回で始まる高島屋での展覧会
「美の予感2010 ー現代の器ー」展
出品者をお知らせしてなかったので、ここで発表。

伊藤北斗、今泉毅、金重潤平、岸野寛、鈴木徹、
中田博士、中村清吾、若尾経、渡辺国夫 (敬称略)
そして加古勝己。

この出品者は高島屋の美術部での人選なので、ボク個人的には
お付き合いのない方ばかりなのです。
2月に現代茶陶展のとき、鈴木徹さんにお会いして、ご挨拶させて
いただいたのと、3月に大阪で個展しているときに、同時期に
ギャラリー縄で個展していた岸野寛さんにご挨拶したくらいで
あとは全く存じ上げてない方ばかりです。
若尾経さんは、もう13年前になりますが、朝日陶芸展での授賞式で
お顔を合わせたかもしれません。気が小さいので、授賞式に出ても
知った顔の方がいないと、そそくさと帰路についてしまってました。
今から思うと、若かったのね。

今回のこの展覧会は、そういう意味では共演ではなく競演となるので
しょう。大きな会場で10人の作品が展示されることとなり、その中で
自分の作品がどう映るのか。
知った顔のグループ展とはまったく違う、緊張感のある展覧会となる
でしょう。高島屋本社美術部に選んでいただけたことは、
とても光栄なことで、それに恥じない作品を、と思っています。

点数は少ないかもしれませんが、ある意味個展より少数精鋭の
作品を作るために、ただいま奮闘中です。

2010年6月29日火曜日

ワールドカップと個展

4年にいちどのワールドカップ。
今回は始まる前の静けさをよそに、はじまってからというもの
日本代表の以外な勝ちっぷりに、ドンと盛り上がりをみせています。
たしか、前々回の日韓共同開催のとき、僕は池袋東武で個展を
してました。今回のように時差で夜半に試合が見れるのでいいですけど
あのときは、リアルに昼間試合してたから日本戦のときは会場静かだったな。
夜は新宿や渋谷など青い代表のユニホームのパレードやったしね。
ホテルでワールドカップ見てたのを思い出します。
もうあれから8年か、早いもんですね。

そういえば、何年か前の阪神タイガースが優勝したときに大阪の阪神百貨店で
個展してたことがありました。あのときはさすがに大変やった。
個展初日あたりはまだマジック2とか3だったけど、デパート内は今か今か、
という感じで、優勝が決まった時点で、夕方閉店して、徹夜で優勝セールの設営
してた。画廊はセール自体は関係なかったけど、廻りの売り場はすごかった、
個展してたけど、ほとんど休憩所みたいなもんやったし。
まあ、なかなかあんな経験ができないと思う。

今年はどこが優勝するでしょう、マラドーナ率いるアルゼンチンが勝ってくれると
盛り上がれるように思うんやけど。
前回はジダンの頭突きで締めくくって盛り下がったから、、。

さ、もうすぐパラグアイ戦、
あと30分でキックオフ!

2010年6月22日火曜日

高島屋巡回展

この秋、高島屋での企画展に出品させていただきます。
人選は高島屋美術部によるもので、10人での展覧会。
ぼくにとっては初めての巡回展、しかも図録もあるようです。
今週末に図録用の作品を提出しますが、どれにしようか思案中。
ちなみに日程は以下のとおりです。


美の予感展 2010 ー現代の器ー

2010年9月1日(水)〜7日(火) 高島屋東京店美術画廊

2010年9月22日(水)〜28日(火) 高島屋大阪店美術画廊

2010年10月6日(水)〜12日(火) 高島屋京都店美術画廊

2010年10月20日(水)〜26日(火) JR名古屋高島屋美術画廊

2010年11月3日(水)〜9日(火) 高島屋新宿店美術画廊

   

2010年6月15日火曜日

次へむけて



篠山での個展も無事終えることができました。
今回の個展は、多くの方にご協力をいただき、
とてもいい展覧会になったと思います。
お茶会やギャラリートークをさせていただいたのも
とてもいい体験でしたし、ちいさな町での展覧会を
大きく組み立てられたような感じでした。

今回個展をした篠山の河原町地区では、
9月に「まちなみアートフェスティバル」を開催します、
今年は僕も初参加です、古い町屋を会場としていろいろな
素材を使った表現で街並みをアートさせていきます。
また時期が近づいたらお知らせしますが、
今回の個展以上にいい展示ができるようにがんばります。

オフィシャルホームページはhttp://sasayama-art.com/

2010年6月8日火曜日

初日









本日篠山鳳凰会館での個展の初日を迎えました。
最近おこなっている個展とは違い、この町屋を会場とした
展示はひさしぶりに、うまく空間を支配できたと思います。

今日はお茶席ももっていただき、自分の茶碗を使い楽しんで
いただきました。12日には狂言師の山口耕道さん、丹波古陶館の
館長、中西薫さん、そして僕、三人によるギャラリートークも
予定しています。
今回は自分でいうのもなんなんですが、
とてもいい展覧会だと思います。

2010年6月5日土曜日

一部搬入

今日午後、個展会場の鳳凰会館へ作品を一部搬入に
行ってきました。
広い会場なだけに、どういう感じで空間にはめこんでいくか、
今回はこの空間にインスピレーションを受けて制作したので
とても自分でも楽しみにしています。最終的には7日に設営をします。

8日の初日には茶事をおこなっていただくので、茶碗も20点以上、
いろんな種類のものを用意しています。
テンション上がってきた。

2010年6月2日水曜日

鳳凰会館

篠山の鳳凰会館での個展まで一週間をきりました。
今回は展示だけでなく、お茶席や、ギャラリートークなど
イベント的な個展で、多くの方にご協力をいただきます。
僕としては今までにない試みなので、とても楽しみです。
会場の鳳凰会館はギャラリーではなく、以前銀行として
使っていた町屋です、それをそのまま使うのでかなり
広いのです、会場に負けないよう展示も工夫を求められます。
作品は今日、最後の窯出しを終え、明日より最終仕上げです。

僕としては絵になる展示をしたいと思っています。

2010年5月28日金曜日

6月篠山で



池袋東武での個展が終わったところでなんなのですが、
6月8日より13日まで篠山市河原町にある鳳凰会館で個展を
させていただきます。
今日はその事前確認、前回下見に来たときにイメージした作品を
どういうふうに展示するか、を見に行ってきました。
町屋の空間に作品を嵌め込んでいくというのは今までにないことで
とても興味があります、それに今回は自分の茶器を使って
呈茶もしていただきますので、とても楽しみです。
今回は多くの方のご協力をいただき、恐縮しますが
いい展覧会になると思っています。

2010年5月26日水曜日

個展終わりました

本日、池袋東武での個展が無事終えることができました。
一週間、あっという間でした。

毎回足を運んでいただく方との再会や、初めてご覧になって
いただけた方との出会い、普段籠もっているぶん、この一週間は
心をニュートラルな状態にさせて、いろいろご意見やご感想を
いただきました。
また明日から気持ちをあらたなスタートをきりたいと思っています。

次の作品を楽しみに待っていただけるような陶工になりたいと
思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2010年5月21日金曜日

池袋東武個展

昨日より池袋東武での個展が始まりました。
初日より多くの方にご来場いただきまして、とてもうれしく
思います。このブログに掲載した茶碗の写真を見て、
来ていただいた方もおられました。
今回の個展は灰赫陶の作品と、先日焚いた薪窯作品を両サイドに
展示をしていて、好対照な感じがしますが、かえって次への岐路に
たった展示になっているのではないかと思います。
個展前などは焦りながら用意をしているので、ゆっくり作品を見る
ことができないのですが、こうして個展をしている期間中というのは
自分自身もゆっくり見られるので、勉強になります。

2010年5月18日火曜日

20日より池袋東武にて

5月20日から26日まで、東京、池袋東武百貨店にて
個展を開催いたします、
毎年恒例となった池袋東武での個展ですが、今回は窯を
あたらに作り、茶碗を充実させたいと思い、挑みました。
先日焚いた窯の作品を含む、100点あまりを展示します。
前の記事で部分写真を載せた茶碗も展示します、
期間中会場におりますので、お声を掛けていただけたら
うれしいです。

神は細部に宿る









やきものの魅力って、どこ? 姿、質感、触感 ?
好きな人は掌におさまるものを撫で回し、表面の粒子の
一粒一粒を穴があくほど見入る。
茶碗などは、その最たるもので、前後左右表裏、隠れるところ
など存在しないし、作る側も隠すことなく想いをぶつけていく
こととなるのだ。
まさにやきものの世界は
「神は細部に宿る」のである。



2010年5月16日日曜日

やめられない理由



期待に胸を膨らませて窯出しをするのですが、それをものの見事に
打ち砕かれる。そんなことはもう20年もやきものを作っていたら
わかってはいる、わかってるんや、わかってはいるんやけど、
毎回期待しては落胆する。
いちど小躍りしながら窯出ししてみたいものだ。

今回も、レンガを外していくたびに「う〜?!%#”*+〜ん」と
唸ってしまった。
以前使っていた同じタイプの窯とはいえ、なかなかやっぱり手強い、
結構攻め込んだつもりだったのに、まだまだ甘かったようだ。
窯はやはり、焚きこんでいくことでお互い鍛えられていくのが
よくわかった感じがする。
歩留まりが悪いのは、薪で焚くと仕方がないと思いがちだが、回数を
重ねていくとお互いの癖もうまく捉えることができるのだ。
その関係を築きあげていかなくてはいけない。

今回は、全体としては、けっしていい上がりではなく、ダメなもの
も多かった。
でも、体重のマイナス2キロ分、おおよそ3%ほどだけ、次につながる
ものを火の神様が窯の片隅に残しておいてくれたようです。
これだから窯焚きはやめられないのだと思う。
僕は窯焚き前に願掛けはしないけど、
焚いたあとに感謝はします。



2010年5月14日金曜日

マイナス2キロ



窯を焚きました。
12日夜に火を入れて、昨日夕方まで。一応初窯なのだが
僕はあまり窯に願掛けはしない人なので、そのまま普通に
火をつけて始めた。ひさしぶりの薪窯焼成だったので
すこし手こずりはしたものの、20時間かけて無事温度は上がり、
煙道を閉じた。
この窯、2メートル立方ほどの倒炎式単窯、通称「イッテコイ窯」
大学の恩師である岩淵重哉先生の考案の窯で、益子の加守田章二も
この窯を使ったと加守田の図録にも記されている。大学の窯場にも
このタイプの窯があり、自分で窯を作るならこの窯と以前から
思っていた。以前制作していた西脇市の工房で実際作ってみて、
よほど相性がよかったのか、集中して茶碗をこの窯で焚いた。
篠山に移って、ちがうタイプの窯を作ったけど、やはり自分の
もってるイメージでは無かったので、続かなかった。
一晩で焼くという短期決戦的な窯ではあるけど、一人で集中して
窯を焚くにはとてもいい。大きい窯だと、どうしても人の手を
借りなくてはいけなくなるし、年間に焚く回数も限られてくる、
このくらいの窯だと新しいものにチャレンジしやすくなる。
僕の性格に合ってるんだと思う。

ただ、ひとりでやるぶん体力的にはそれなりにきつく、
ひと窯焚いたら、体重が2キロ減ってる。


心地よい疲労感と充実感は味わえるけど、それも窯出しまで、

安堵はできない。




2010年5月11日火曜日

窯焚きは「Queen」で。


準備が整い次第窯焚きにかかる予定。

頭の中ではQueenの「We Will Rock You」が
流れている。

2010年5月8日土曜日

秒読み段階に

来週に迫ってきた窯焚きもすでに秒読み段階に。
ひさしぶりに窯を焚くことに高揚感がある、それも
以前、組んでいた相棒と仕事をするから余計に
高ぶっているのかもしれない。
釉薬の調合もこの窯仕様にし、モチベーションを上げて
薬掛けに持っていきます。
期待しすぎるのも問題なので、なんとな〜く始めたいと
思っています。

あぶりのときに使うバーナー用のタンク(特製ドラム缶)がある
、これは以前使っていたものを流用することに。
前に使っていたとき窯を焚くごとにドラム缶に日にちを
書き込んでいた、今日、それを塗り直し、消し去った。
また新たに今回の窯焚きから書き込んでいくことにし、
また一から始める気持ちで臨む。

2010年5月5日水曜日

ゴールデンウイーク

気づけば、いつも過ぎ去ってるゴールデンウイーク。
今回は個展が近いのもあり、どこへも行かず仕事。
娘たちは学校休みなので、連休中はずっと篠山、
「いなかの家」と称してる篠山の工房での滞在を
楽しんでいました。今年は天候にも恵まれ、ぼくとしても
最後の追い込みをかけ、3月に作った窯の最終調整も
でき、あとは窯焚きにむけ、作品を準備していくこと
に。おそらく来週半ばに焚くことになります。
それまでに終わらせておかなくてはいけない仕事を
しつつ、子供たちとも遊ぶという充実した
ゴールデンウイークでした。
しかしまあ、正月とゴールデンウイークはほんとに
あっという間に過ぎ去ります。

2010年4月27日火曜日

暑いか寒い。




春の天気は移り気すぎ。

晴れたら暑いし、今日みたいに雨降ったら寒い。
晴れたら仕事が進むけど、雨降ったら停滞ぎみ。
個展前となると、この天候次第で段取りが変わってくる、
気ばっかり焦るけど、これは仕方がないところ。

5月20日からの池袋東武での個展案内状が出来てきた、
明日は薪を調達に行くことに、、、
窯焚きの準備に入っていくのだが、まだ焼く作品が
出揃ってこない。
さあ、ここからが追い込みだー。

2010年4月22日木曜日

あと一ヶ月

池袋東武での個展まで、あと一ヶ月となった。
ちょうど、この一ヶ月前あたりが焦りはじめとなる、
いや、もうすでにこの時点で気づくのが遅い。
ぜんぜんやっていないわけではないのだが、
いろいろ迷いがあって、ここまでなかなか進みにくかった。
ひとつは、あたらしい窯のこと。
以前使っていた形状の窯なので、まったく解らない相手では
ない、むしろ昔パートナーを組んでいた相棒と久しぶりに
再会した感じ。以前組んでいたときのデータはある。
でも作品は一歩進化していたい。
もうひとつは東武が終わって、間もなく篠山での展覧会が
控えていること。この会場となる「鳳凰会館」は町屋を
そのままギャラリーにして展示するのだが、雰囲気が
すばらしい。展示のしかたによってはとても魅せられる
展覧会になると思う。会場を視察に行って、とても
インスピレーションが湧いたので、どうカタチにしようか
思案をしているところなのだ。このふたつの展覧会を
どういうふうにこなしていこうか頭で考えていると時間が
あっという間に過ぎていく。
なので、もう考えるのはやめて、思うがまま作りはじめるので
ある。

ま、頭でなんぼ考えても作品は出来てこない、ということですな。

2010年4月16日金曜日

大雅窯と咲月荘


4月29日より5月31日まで、
篠山にあるギャラリーカフェ、「カフェ・ラ・マルカ」にて市野雅彦さんの「大雅窯」と僕の「咲月荘」、いわゆる
工房制作作品を合同で展示します。
個展などに出品しているような作品ではなく、普段使いの食器などです。
気軽に使っていただけるものを多数展示しますので、篠山に来られたときは
お立ち寄りいただけたらうれしいです。

2010年4月10日土曜日

できました


ようやく、なんとか窯ができました。
あとは細々したことがありますが、レンガを切ったり貼ったりする
作業は一区切り。
全体のモルタルによる湿気の乾燥を待って窯焚きにかかります。
それまで、作品づくりをしなくては。

これで砂埃まみれからは解放される。



2010年3月30日火曜日

窯づくり



ほぼ、おおまかな形が出来上がってきました。
今月はじめごろは暖かかったのに今になって冬に逆戻りとは。
昨日は吹雪いているなかの作業だったのできつかったです、
しかし、今日はうってかわって小春日和。

もうすぐ完成なるかな。



2010年3月26日金曜日

さぶい

ここのところ春なのか冬なのか、花粉症なのか風邪なのか
よくわからん。

ここのところ打ち合わせやってるか窯作ってるか。どちらかです。
今日は寒かった、さすがに外で窯を作ってて、雹(ひょう)が
降ってきたときは、参った。
ちょうどカメラとメジャーが傍にあったので撮ってみました。



雹とは、調べてみると
「主に積乱雲から降る直径5ミリ以上の氷の粒または塊」らしい。
写真を見ると今日のはまさに「雹」なのであった。
ちなみに昨年降った雹は直径1センチはあった、それこそスーパーなどで
保冷用の氷くらいのが、空から降ってきてトタン屋根がすんごい音してた、
穴があくかも、と思ったくらい。
それから思うと今日のはまだましだったけど、屋根を跳ねて転がる様子
などを見てると不思議でおもしろい。

2010年3月25日木曜日

5人展打ち合わせ

ここのところ打ち合わせづいている。
先日、池袋東武、美術のTさんが京都へ出てくるということで
5月の個展に向けて、二人で京都駅前の居酒屋で打ち合わせ。
さすがにやきものマニアのTさん、気づけば二人で
3時間ほど話しこみ店が終わるとのことでしかたなく帰った。
これで5月の東武での個展はいいものになるはずである。

つづいて、一昨日の篠山での個展の打ち合わせ、これは6月の個展。
地元開催ということもあり、いろいろな方にご協力をいただき、
篠山ならではの展覧会にしたいと思っている。

そして昨日。
12月に岡山天満屋本店で5人展を開催する。
美術部長が京都に出てこられるということで、この機会に展覧会の
方向性をきめるため打ち合わせ。
この5人、「京都」にゆかりのある者5人、でメンバーは
猪飼祐一、石橋裕史、藤平寧、山田晶、加古勝己

昨日は石橋さんと藤平さんは都合がつかず欠席、かわりにというか
オブザーバーとして神農巌さんに来ていただきました。
なかなかグループ展は難しくなってきた年齢かと思いますが、
そのへんは、わきまえて出来るメンバーではないかと思います。
他の4人のみなさんには若いころから引っ張っていただいた
ということもあり、見劣りにしない作品を作りたいと思っています。

この「打ち合わせ」をかさねることで、情報交換をしたり
刺激をもらったりしてモチベーションを維持する。
そして作品づくりに反映していくのです。

決してただの「飲み会」ではないのである。




2010年3月23日火曜日

個展打ち合わせ




6月8日(火)〜13日(日)に篠山の丹波古陶館前「鳳凰会館」で
個展をさせていただくのですが、今日はその打ち合わせ。
古陶館館長の中西薫氏、カメラマン中西俊介氏、俳人小倉喜郎氏
大蔵流狂言師山口耕道氏と奥様、うちの工房に来ていただき
写真撮りもおこないながら相談。
展示もさることながら、期間中二日ほど(8日と12日)の呈茶を予定、
12日(土)は山口耕道氏×中西薫氏×加古勝己でギャラリートークを
おこなうことに決定。
場所柄も篠山市「河原町妻入商家群」<国重要伝統的建造物群保存地区>
ということもあり、風光明媚なところです。

2010年3月20日土曜日

今日は卒園式

うちの娘たちが通う大徳寺保育園、
大徳寺塔頭、玉林院というお寺の保育園です。
卒園式も本堂客殿、狩野探幽一門の手による
国指定重要文化財の襖絵があるところで
とてもおごそかに執り行われます。
と、言うととても荘厳な感じがしますが、そこは
園児たちの声に和まされながら進んでいくのです。

ぼくにとって、今年最後の任務として望むため昨夜考えた
「光悦の茶碗をかんがえる作戦」を遂行した。
しかし、はじめのうちはそれでよかったのだが、式がすすむに
つれて、相手も強力な布陣を敷いてくる。
まずは卒園証書を園長が子供達ひとりひとり名前を呼んで
渡して行く、それをこどもたちが脇に参列している親へ
手渡すのである、御仏が見ている前で。
ファインダーを覗いていても、グッとくる。
僕は考える「光悦、こうえつ、コウエツ〜〜」
そのあと、園児らが歌をうたう。
このあたりから心のなかの風船に水が溜まりだす。
歌の内容が涙を誘うので、未体験の者何名かが落ちる。
でも、この陽動作戦は以前長女のときに経験して知っているので、
昨日、林屋先生からお電話いただき、茶碗のことをすこし話した
ことなどを考えつつ、なんとか乗り越える。
シャッターを切りながら、ここさえ乗り越えれば大丈夫と思って
いたら、以外な攻撃にでてきた。園長の送辞に対して、保護者代表で
F.Tくんのおかあさんが謝辞をするという。
おいおい、聞いてないぞ、前回はなかったぞ。
F.Tくんのおかあさん前に出る、話し出す、言葉に詰まる、間があく、
話す、詰まる。「ちいさい子供を預けて、仕事にいく、という、、」
そんな話したら、廻りはすすり泣くでしょ。
もう、風船の中に水がどんどん溜まっていく感じ。
それでも、「乙御前、おとごぜ、オトゴゼ〜〜」って感じですよ。

なんとか式も済み、客殿前で記念撮影を撮ることとなり、みんなに
集まってもらって、一通り任務を終えようかとしたところ、、、。

この一年にわたるカメラマンの任務は21人みんなの表情を撮りたかった
ので、ハルカを特別視して撮ってはなかったんです、ただみんなの中に
うちのハルカがいてたということでした。

そのハルカが記念撮影を終えて、わらわらしてるみんなの中から
ふいに現れて、「おとうさん」と言ったものだから。
ぱんぱんに水で膨らんでいた風船が弾けた。
あとはもうダム決壊。

光悦作戦撃沈。



2010年3月19日金曜日

明日は卒園式

明日20日は次女ハルカの卒園式。
春は出会いと別れの季節です、長女フクミも同じ保育園を
卒園してて、そのときもかなりこらえたのですが。
今回はそのとき以上にやばい状況かもしれません。
今年一年、年長さんの卒園アルバム用のカメラマンとして
一年を通しての行事に写真を撮り続けました。
まさに従軍カメラマンのように。
遠足、花まつり、水泳教室、園庭プール、地蔵盆、運動会、
お遊戯会、キャンプ場、など。
今月は僕が電動ロクロを持ち込んでロクロ体験も。




写真の枚数も何千枚となり、子供達にとってはもちろん、
僕にとってもすごく思い出深い一年となりました。
21人それぞれ、泣いたり笑ったり怒ったり。
みんな純粋そのまま、こころとからだが直結してる。

明日の卒園式でみんなの顔見ていろいろ考えると
ぜったい泣けてくるので考えないようにします。
ちがうことをかんがえよう、たとえば光悦の茶碗、
「乙御前」はなんであんな美しいのだろう?とか
「雪峰」の高台はなんであんなめり込んだ形なん?
とか、ちょっと異質な「不二山」がなんで国宝?とか
その「不二山」は光悦の娘が嫁ぐときに持たせた、、、
あかん、これは考えんほうがいい。
ま、とりあえず、僕が普段かんがえていることに集中して
やり過ごすことにしよう。

2010年3月17日水曜日

進行中

大阪心斎橋大丸の現代陶芸サロン桃青での個展も
昨日無事終えることができました。
ありがとうございました。
お忙しい中来ていただいた皆さんには感謝申し上げます。
今回は初日と日曜日しか会場にいませんでしたので
お目にかかれなかった方も多かったので失礼をいたしました。

その間、窯を作るという作業をしていて、今も進行中です。
以前作ったことのある、倒炎式単窯、通称「いってこい窯」です。
この窯を使うことで、もういちどやりのこした感のある作品を
手がけたいと思っています。

ま、それにしても窯づくりは楽しいもので、これをやりだすと
ほかのことが手につかなくなるほどです。まいにちレンガに
モルタル塗って置いていくので、身体中筋肉痛でヘロヘロ。
でもやめられません。
昔いちど作っていて、そのとき過程を写真で克明に記録を
撮っていたので、今回は設計図のある窯という感じなので
作業はすごく早いので完成も記録的に早いかもしれません。

以前の窯制作の写真記録を見てると、最初に作った窯と
いうこともあるけど自分でもビックリするくらい
きっちり積んでいるから驚きます。
完成後の写真も綺麗な窯です、
しか〜〜し、試しに焚いた初窯で大変なことが起こったのも
貴重な経験、窯づくりは一筋縄ではいかないことを物語って
いました。
それからいくつも窯を作っているので、要所をおさえること、
流れをつくってやること、などを頭におきながら進めています。

この窯でどんな作品が生まれることやら。
こういうときって、いいイメージをもつことのが大切です。

2010年3月9日火曜日

季節はずれの雪



もう3月だというのに雪が〜〜。
毎年こんなことあるけど、忘れた頃にやってくる。
寒いけど窯への情熱は熱いよ。
前の窯を解体して、今日は地ならししました。

2010年3月7日日曜日

楽吉左衛門2デイズ

先日、兵庫陶芸美術館で楽家十五代、楽吉左衛門ワークショップが
催され参加させていただきました。ワークショップとはいえ、
2日間にわたって、当代による楽茶碗についてや歴史、制作風景の
ビデオ、スライドを使ったレクチャーなど、存分に味わうことが
できました。そのなかでも、長次郎の黒茶碗「杵ヲレ」を実際に
手に取らせていただき、なんともいえない風合いと触感には、
言葉で表現することはできないものがあります。この感触はおそらく
消えることがないでしょう。どう伝えたらいいのかまったく
わかりません、ただ、茶碗から発せられるオーラがすごい。
ボキャブラリーの無い人間が語ると薄っぺらく感じるので言えません。




今回のワークショップ、
実際に土を使っての実演などは、手捏のみとなり、当代の
真骨頂である箆削りはされませんでしたが、いろいろお話を
うかがって、感じたのは、茶碗作りにおいて、当代は
とてもストイックな方なのだと感じました。でも神経質そう、
というのではありません。お話されていても快活ですし、
若々しい風貌はかっこいい。
ただ、茶碗の制作については神経を研ぎ澄ませている、と
いうことです。大胆な箆削りや施釉な茶碗ですが、
じつは計算されたものである、ということを知りました。
ぼく自身の制作時においての心のありかたはどうなのか、
あらためて考えることになった二日間だったように思います。

これから僕自身も茶碗を作っていくのですが、この二日間が
どう活きていくか、見極めなくてはいけません。

自分自身で。




2010年2月27日土曜日

土岐へ




今日、岐阜県土岐市へ「第4回現代茶陶展」の表彰式へ
行ってきました。
http://www.city.toki.lg.jp/wcore/hp/page000003300/hpg000003278.htm

大賞の奥本丸味さんの水指は写真では大きく見えますが、実際の作品は
小振りな、とても愛らしさのある大きさで、備前の焼肌はもちろん、
フォルムのラインがとてもスマートな作品に仕上がっていました。
ロクロで作ったものを口を綴じて、それを横にして叩いて形をだして
いるらしく、丁寧なつくりが印象的、ラインの品の良さは丸味さんらしい。
久しぶりにお会いしましたが、大学のころとぜんぜん変わってなく、
実直な人柄そのままで、とてもうれしかった。

もうひとり再会を楽しみにしていたのが、有本空玄さん。
志野に取り憑かれた有本さんは広島で志野を作っています、
美濃、多治見、土岐と言えば織部、志野、本場ですが、
そこへ出品して受賞はさすがです。数々の名品がある志野を
まっすぐに見据えて王道を貫こうとするのは並大抵の努力では
叶わないとかんじますが、有本さんには揺るぎない一本の節が
通ってるように見えます。
今回も自分で掘った原料の分析を土岐あたりの
試験場へ出しているらしく、この三日間ほどはいろいろ廻られる
ようです。ほんとに研究熱心で、志野への探求心には敬服
します。人柄もああいう熱い思いを持ってる人、僕は大好きです。

審査委員長を務められた林屋晴三先生とも、いままでいろいろな
展覧会で審査をしていただいていましたが、今回初めてご挨拶を
させていただき、表彰式でも身に余る講評をいただきました、
まして、今回の茶碗「風呼」を先生ご自身にお買いあげいただく
こととなり、かさねて恐縮の極みです。





しかし、つくづく思う。
茶碗は謎である、桃山期を頂点とした茶の湯の絶対美が
あるはずなのに、作ればつくるほど到達点は遥か彼方へ
遠ざかってゆく。たぐりよせようとも掴むのは影ばかり。

きんぎょ

このブログのカスタマイズをしたとき、なんときなく金魚を
飼ってみたけど、水槽内をクリックしたら餌をやることが
できた。知らんかった〜。
今、気づいた。

2010年2月23日火曜日

あらたな窯に

2年ほど前に作った窯を作り変えようと思い立ち、今日から
崩しだしました。どうもこの窯と相性が悪かったのか、
しばらく焚いてなかったのもあり、春の陽気に誘われ外での
作業に汗をかきました。
窯を崩していくのも結構手間なもんです。

それはそうと個展前なんです、
3月3日より、16日まで、大阪心斎橋大丸の現代陶芸サロン桃青で
個展を開催いたします。
大阪では昨年の阪急以来です、初日と日曜には必ず会場にいますので
よかったら覗いてください。


2010年2月22日月曜日

春はそこまで



庭の片隅を見ると昨秋に掘り起こしそこなったスイセンが花を
咲かせていました。春はもうそこまで来ています。



蔵の前に蕗が群生してるところがあって、ふと見るとふきのとうが
芽を出していました。
天ぷらにして食べた。

今年の篠山は雪がぜんぜん積もらず、このまま春を迎えそうな気配です。


と、いうことでブログのデザインもちょっと変更してみました。