2010年8月10日火曜日

祭のあと

8月7日から10日までは、京都五条坂の陶器祭です。
これは毎年決まった日にちで、ぼくが物心ついたころから
ずっと、実家の窯元は出店しています。
夏休みの子供の頃はそのテントにいて、何をするわけではなく
お客さんが器を見定め、値切り交渉などをして、買っていって
もらうのを見ていました。子供のころの夏休みの大きなイベント、
そんな感じ。

学校を卒業して、やきものを自分で作り出したころは、実家の
テントではなく、友人たちと、別の場所を借りて、同じ五条の
陶器祭に参加し出し、今度は自分の器を発表する場所として
四日間、暑い夏を過ごします。同じ年代の人間が各テントで店を
出していて、一日何回か、様子をうかがいに一回りし、ビールを
昼間から浴びるように飲んでも、汗となって吹き出し、
祭の高揚感を存分に感じることができました。
今は出店はしなくなったのですけど、実家のテントの設営と撤収の
手伝いには毎年かならず行くようにしています。

ほんのちょっとの時間だけども、昔感じた、祭のあとの雰囲気が
漂って、子供の頃を思い出すこの一瞬が好きです。

五条坂の陶器祭に出店したみなさん、おつかれさんでした。