2011年7月31日日曜日

再生

「常に作ることには貪欲でありたい。
そういう気持ちで何事にも向かっていく姿勢が必要と思っている。」

なんて自分の仕事のことを言うと、かっちょいいけど、今回はそんなんではなく、
気分を変えて、自転車を再生してみました。(笑)


うちに13年ほどなる自転車があって、もう錆びてるし、引っ越ししたときに
処分しようかと、思ったんだけど、以前20年前のプジョーの自転車を見事再生したことも
あったので、今回もチャレンジすることに。

プジョーの自転車は思い入れもあり、比較的雨には濡らさずに年月を過ごしたので
作りやすかったのですが、今回のママチャリは雨ざらしにされたこともあって、
錆も多く、どこまで磨くかな~なんて感じでした。

錆び鉄を磨くのって面白く、新品には決して出せない表情が出てきます。
ワイヤーブラシやサンドペーパーで磨き、最後に潤滑油でしっとりと。

ママチャリから、クロスロードタイプの自転車に再生、

先ほど完成。


今眺めながら書いてるけど、たまにはやきものから離れた感じの「作る作業」
いいものです。いい気晴らしになりました。

写真は後日にでもアップしようかと思っています。



何事にも作ることには貪欲でありたいです。
次はバイクだな、ホンダスーパーカブが眠ってる~~。

2011年7月22日金曜日

石橋裕史展 広報担当



石橋裕史展の案内状の製作を石橋さんから依頼されました。
日本橋三越での個展のDMです。
DM本体、価格表、封筒、すべて。
僕、素人ですよ、と言ったのですが、、、。

ここで、微妙なのが、僕自身も一応陶芸家なのです、
特に、今回8月に「現代作家茶碗特集」という企画に
出品依頼していただいていますので
三越さんも一応知っていただいていることと、思います。

日本橋三越さんに双方の用事で電話をするのですが、
石橋さんのDM担当の加古勝己と、一陶芸家としての
加古勝己とを使い分けながら、連絡するという非常に
ややこしいところなのです。

ましてや、三越さんとは今回の茶碗展が初めてなので、
あんまり軽々しくお電話するのもなんなので声色を
変えたりなんかして。ま、バレてますが。

ちなみにちゃんと言っておかなくてはいけないのが、
今回の石橋さんのDM仕上がりがギリギリになったのは
僕のせいじゃないですからね、石橋さんが写真を持って
くるのがギリギリだったからですからね〜。
そこのところ三越さん、よろしくお願いします、
けっして陶芸家加古勝己の印象に影響無きよう。

ま、そんなこんなで出来上がったのですが、
いつもお世話になっている石橋さんの広報担当として
ここでも告知させていただきます。

■石橋裕史 作陶展  7月27日(水)→8月2日(火)
 
■日本橋三越本店本館6F 美術特選画廊

(注)8月1日は三越休業日となっています




ついでといってはなんですが、僕の広報も。

■現代作家茶碗特集  8月17日(水)→8月30日(火)

■同じく日本橋三越本店本館6F 美術工芸サロン・アートスクエア


35名ほどの企画展となっています。
茶碗ばかり、見応えのあることと思います、
僕自身も他の出品者の方の茶碗を見せてもらえるのを
楽しみにしています。

僕は茶碗4点を出品させていただきました。
よかったらご高覧ください。





2011年7月12日火曜日

終えて

昨日、自分自身のパラミタネタは一応終えたと思っていましたが、
僕のブログにリンクしていただいている有本空玄さんや
酒井紫羊さんが記事を書いていただけたので、ご紹介を。

有本さんも酒井さんも、人気のブログなので、普段彼らのところから
僕のブログへ来ていただくこともしばしば。

今回、とくに酒井さん、立体造形について共通の感覚を表現していただいて
いますので、うれしいです。

「立ち上がり」という部分。

もちろん茶碗を主体に作っている有本さんも、この「立ち上がり」は共通するはず
ですね。



なんか、うれしいです、

ありがとうございます。

2011年7月11日月曜日

結果


第6回パラミタ陶芸大賞展の大賞発表式が本日
パラミタミュージアムにて行われました。

実は、出品者には数日前に通知があって、すでに和田的くんが
大賞を受賞したのは分かっていました、ただ発表式が7月10日と
なっていて、当日までは公表を控えてほしいとありましたので
伏せていました。

当然、結果報告には順位、票数を知らされておりますが、
個別得票数公表は作者への報告のみとなっていて、大賞以外は一般的には
公開されません。
それでも、僕自身、応援していただいた方、投票していただいた方を思うと
僕が大賞に次ぐ、次点。
2位だったということだけでも報告をさせていただきたいと思います。

今日を迎えるまでの数日、やはり大賞に届かなかった次点という位置に
すこし悶々とした感情が沸いてきて、応援していただいたみなさんに、
申し訳ないやら、情けないやらで、なかなか飲み込めない感情がふくれあがりました。
スポーツではない僕たちの仕事で敗北感を味わうことは
あまりないと思うのですが、正直、通知をもらって、開封した時点で
その思いに支配されました。
それでも、そこから解放されたのは、ごく親しい人にもらった言葉だったり
します。2位は「残念」じゃなく、「よかったやん」だったり「おめでとう」
だったり。
情けない愚痴になるようなメールを送りつけても、「大丈夫」と返してくれたり。

先日のブログにも書きましたが、僕ひとりではまったく成り立ってない
ことが、ほんとうによく分かりました。
今回この展覧会に参加させていただけたことは
大変意味のあることだったと、とても感じます。

それと、今回の出品者のみなさんにも、
感謝したいと思います。
それぞれの表現方法は違えども
やきものを原点とした美意識が大きな空間を支配したような展示になりました。
人間的にもとても尊敬できる人たちです。その空間のなかに
自分を配置できたということはとてもうれしいことです。

大賞を獲った和田くんも、人間性を含めて大賞に値するのかなと、
今日を迎えて思います。彼もまた、ただのイケメンではないね。
彼の素直な人間性は作品にも反映されてると思うし、
これからもどんどん活躍する存在だと思う、僕自身も彼からいい刺激を
もらいました。
彼は今日のためではないと言っていましたが、トレードマークの長髪を
バッサリ、より爽やかな好青年となって現れました。
表彰式での彼の挨拶があまりにも木訥としていて、後ろで聞いてた僕と
鈴木さんで、鈴木さんの質問コーナーをしようかと、相談するほどでした。
なにか、こう周りに愛される存在だとあらためて感じます。



今日で、一応は出品者としての役割は終了、あとは7月31日までは
作品が語ってくれるので、お時間のある方は是非ご覧いただけたら
うれしいです。

まだまだ語り尽くせないことがあるものの、ノミネートから結果発表まで
すこしづつでも伝えられることができたのならうれしいです。
また総集編でも書くかな。裏ネタとかで、、、。





何年か前、ある人が言ってました。
ひとりの陶芸家育てるのには、周りはずいぶん苦労をするんや。
君はそれを自覚しなあかんし、覚悟を持って望まんとあかん。
そうでないと応援できひんやろ、と。





今年の七夕。
次女ハルカのちいさな願いは
「お父さんが一等賞をとりますように」だった。





よっしゃ、さぁ次! 次に行こうー!









2011年7月10日日曜日

発表

パラミタ陶芸大賞展、
和田的くんが大賞を受賞!

2011年7月6日水曜日

遠雷

夏がはじまる。

今年も半分が過ぎ去りました。
あまりにも加速度があるものだから、ゆっくり物を考えず
突き進んできたけど、ここへ来てすこし振り返れるような
感じがする。

特に今年はパラミタ展という自分の中では大きな山となる
展覧会に参加させてもらい、いい経験をさせていただきました。

僕たちの仕事は自ずと一人の世界に入りがちだけど、ふと立ち止まって
周りを見ると、自分の身体を多くの人が支えているのに気付く。
その支えがあってようやく一人の陶芸家として成り立っていられるのだと
あらためて、感じました。

パラミタ展にノミネートされ、感じたのはプレッシャーじゃなく
後押しだったということです、多くの方の応援でした。

自分自身の軌道においても、ひとつの岐路に立ったと思うし、
これから先、大きな波にも立ち向かえる力を与えられたのだと感じます。



遠くで鳴ってる、遠雷が清々しい風を運んで来るように、
僕の中にも新たな風が吹きこまれたように思います。