2010年12月31日金曜日

迎える年

去りゆく年


あと数時間で今年も暮れます。


この一年、いろいろな出逢いをさせていただきました。
明日につづくすばらしい出逢いであったと感謝します、
ありがとうございました。

2011年がすばらしい一年でありますよう、
心からお祈りいたします。

2010年12月30日木曜日

初雪

朝方からチラホラ降りだした雪が今季初雪。
うっすらとだけ積もった雪に子供らも喜んだ。
この2年ほど篠山はさほど積もってない、特にうちのあたりは、積もるときは膝上あたりまで積もるから、
毎シーズン期待してるのだが、今季はどうだろう?
夜半から降りだして、音のない世界に変わっていく感じが僕は好き。

今年ものこすところ。

2010年ものこすところ、あと2日。
泣いても笑っても、あと2日。
だからどうした、っていうわけではないけど、
僕は普通に作品を作っている。

おそらくこの時期、「今年をふりかえって〜」、とか。
来年に向けて、抱負だったり、希望だったり予定だったり。

いろいろ考えるんだったら、僕の場合、「作りだそう」ということになる。

2010年12月26日日曜日

個展最終日

今日、年内の個展の最終日を無事迎えました。
気が付けばいつのまにか年末に、、、。

年の瀬の忙しい時期にもかかわらず、個展にお越しいただいた
みなさん、どうもありがとうございました。
ひとつひとつの展覧会に出会いがあり、刺激をうけ、自身を見つめ
作品を見つめ、また新たな気持ちで作り出して行けます。
その繰り返しのなかで、すこしでも前進できていたらうれしいです。

これからも精進してまいります、
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2010年12月24日金曜日

今日の来訪者

今日、ギャラリー縄での個展に広島の有本空玄さんが
来られました。奈良の薬師寺に茶碗を奉納するために
来られたのですが、その帰りにわざわざ立ち寄って
くださいました。最近はテレビの取材を受けてられる
ようで、薬師寺にはテレビクルー同行で。
さすがに帰りまでは同行されてなかったですが、
カメラに追いかけられている有本さんも見てみたかったです。

今年はほんとにいろいろな方と出会わせていただきましたが、
有本さんほど、この一年を通して刺激をうけた方はいません。
なにを?と言われたら、さて?と思いますが、、、。
それほど、ぼくの中に自然と溶け込んできた感じが心地いいのです。
あ、しいて言えば姿勢かな、作陶に対しての。
純粋に王道を貫いているところです。


今思い出したけど、有本さんに惹かれたきっかけ。
今年の2月、土岐市で会ったときです、有本さんとは2度目でした。
表彰式と林屋先生の講演会の間の時間、島根の月岡さんの後について
歩いてる有本さんを発見して、声をかけたら、「加古くんちょっと」と
僕も声をかけられて、ついて行きました。
月岡さんがいうには、タバコを買いたいのだけれど、タスポカードがないから
買えない、と。タバコの自販機に、「眼」で年齢判断をして買える装置が
ついてるから、君たち、ちょっとチャレンジしてくれ、というのです。
ちなみに月岡さんもチャレンジしたけど、だめだったのです。
月岡さんがいちばん年上なのだから、月岡さんがだめならダメだと思うけど。

タバコを吸わない、ぼくと有本さんは、そんな装置がついてることさえ知らない。
なにか、レンズのようなものに向かって、大きく眼を見開いてパチパチしろ、
ということでした。
有本さんて、風体はごついんですよ、ちょっとイカツイめなんですよ、見た目。
でも、その有本さん、その自販機のレンズに向かって、眼をパチパチしてるんです。
大きく眼を見開いて。それを横から見ていて、この人純粋な眼してるな〜、って
思ったんです。
こんなふうに書くと、ぼくそっち系のひとかな、と思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
そうではありませんけど、なんか可愛いかったんです。(決してそっちではありません)
その瞬間に惹かれたのかもしれません。(断じてないですから!)

結局、ぼくたち三人とも自販機には成人とは認められなかったのですが。



ギャラリー縄で、有本さんと話しているのを聞いて、オーナーの尾崎さんが
「加古さん、いい刺激もらってるんやろな」とボソっとおっしゃってたので
有本さんの人柄を感じてもらえたような気がします。
これからも、どんどん活躍していただきたいし、ぼくも負けずにがんばりたいと
思えるひとです。

今日は奥さんもいっしょに来られていましたが、また可愛らしい奥さんで
いつもブログで奥さんに感謝をされているのを読んでいたので、どんな方かな?
と思ってましたが
お会いできて、うれしかったです。
今度は、ご家族で篠山にも遊びにきてください。

おっと、そのときは付き人の山根さんもいっしょに。




2010年12月22日水曜日

明日はギャラリー縄へ

この三日間、ギャラリー縄での個展をお休みさせていただき
すこしばかり仕事をしました。
先日パラミタミュージアムへ打ち合わせに行ったこともあり
会場で受けたイメージを、すこしカタチにしたかったので
テストを兼ねた作品づくりに入りました。
これで行くかどうかは、わかりませんが、とりあえずなにか
作らないと不安なのと、イメージの確認をしたかったのです。

ま、充電できたかはさておき、明日は個展のために
ギャラリー縄へ行きますのでお時間のあるかたは
覗いて見てください。

2010年12月21日火曜日

ぐい呑の棚さん

やきもののコレクターはにはいろいろあります。
備前や唐津、萩など産地のコレクション、茶碗、湯呑み、マグ、
などのアイテムでのコレクション。
そのなかでも、多くの方が趣味とされてる「ぐい呑」という
やきもの。

多くのファンがおられると思いますが、
僕がいつも楽しみに拝見してるブログがあります。
「ぐい呑の棚」
自身のコレクションをほぼ毎日更新されてて、数多くの種類の
ぐい呑をコレクションされています。
その数は圧倒的で、拝見していると、
あ、今日この展覧会へ行ってこられたのですね、とわかるほどです。
お名前は明らかにされていませんが、自分のぐい呑が掲載されていることで
わかってしまいます、でも公表しないのは暗黙の了解でございます。

今日、その「ぐい呑の棚」を拝見して、ぼくの個展へ行っていただけたのを
知りました。
ありがとうございます。

それで、このぐい呑だったので、思わず、「これでしたか。」と。

というのも、今回出品のぐい呑のなかでは、これは異質。
僕自身、25点ほど持って行く選抜をしているときに、
「ぐい呑の棚」さんを少なからず意識します。
今回はまさにこのぐい呑だったのです。(笑)
なのでブログを拝見したときにはガッツポーズでした。(すいません)
もしかして「灰磁」にくるかとも思っていたのですが、、、。
今回出品していた茶碗のなかで、近い色合いのものがあったと思いますが、
ブログでも書かれていたように、鉄系の灰釉に薪窯での変化が出た
釉調です。ものが小さいので釉薬がすこし流れたのですが、
おもしろいかな、とおもったので出品させていただきました。

しかし、いつも拝見していて、圧巻です。
産地、作家、技法、ほんとうに多岐にわたりコレクションされていて
見ていてとても勉強にもなります。
これからも、どんどん増えていくでしょうし、掲載されることを
とても光栄に思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

この場をかりて御礼申し上げます。

2010年12月20日月曜日

仕事

ギャラリー縄での個展も三日が過ぎました。
お越しいただいたみなさん、ありがとうございます。
ある意味ギャラリー縄というところはホームグラウンドの
ようなもので、オープン当初から尾崎さんには大変お世話に
なっております。初めの頃はこのマニアたちはなに?と思うほど
男性のお客さんが多く、みなさん「やきもの好き」、
知識も豊富だし、太刀打ちするにはこちらも本気になります。
今回はどうなのでしょう。


尾崎さんにも日頃から意見を聞いたり、やきものの歴史を教えて
もらったりと、ご厚意にしてもらっています。
今回は僕のわがままを聞いてもらい茶碗主体の展覧会とさせて
いただき、結果はどうあれ、今の僕の思いを受け止めてもらったと
思っています。

作品は工房で見るより会場で見ると、あらためて冷静に見られるので
個展中は自分の作品を見つめ直すのにはいい時間です。


とはいうものの、ここのところイメージはあるものの、それを早く
カタチにしたくてウズウズしているので、明日から三日間
仕事をしに帰ります。
パラミタ作品も、すこし始めたいと思ってるのでこの三日間は
ちょっと充電しに帰ります。

2010年12月18日土曜日

パラミタミュージアムとギャラリー縄

今日、パラミタ陶芸大賞展の打ち合わせ会に行ってきました。
初顔あわせは、いつも緊張するものですが、今回のみなさん
いい感じの方ばっかりだったので、なごやかに過ごさせて
いただきました。30代から60代まで、なにかバランスよく
選ばれていて、やはり中島晴美さんと松本ヒデオさんお二人が
牽引されて、いいムードでした。
この6人で競い合うのですが、結果的にいい展覧会になるように
と感じます。そのためにも自分自身が出せる力を
出し切らなくてはならないと、あらためて身を引き締めて
取り組まなくては。

いい刺激をもらって帰ってきました。


その後、夕方になってしまいましたが、ギャラリー縄での個展の
初日にうかがいました。
ご高覧いただいたみなさん、初日にいなくて申し訳ありませんでした。
そして、ありがとうございました。

2010年12月16日木曜日

明日から



今日なんとかギャラリー縄へ作品の搬入を済ませました。

今回、メインの展示台はほとんど茶碗です。ここ最近の
展覧会は灰赫陶のシリーズで展開していましたが、
ここへきて、一気に茶碗へシフトしました。
いいか、わるいかは見ていただく方に判断してもらうとして
ボクの中では、茶碗熱が沸騰したようなもので、
展示をしてて、気持ちよかったです。

いままでも茶碗は好きで作っていたけど、今回のものは
同じ系統といえばそうなのだろうけど、
自分自身の殻をちょっと破ったような感じがしています。

明日から25日まで大阪のギャラリー縄で開催しています。
ご高覧いただけたらうれしいです。



しかし、明日はパラミタ陶芸大賞展の打ち合わせで
三重まで行ってきます。
出品者初顔あわせです、個展のほうの日程が一週間延びたので
初日に当たってしまい、パラミタの打ち合わせ会が終わり次第
ギャラリー縄へ行く予定です。

打ち合わせの模様も、また報告します。

2010年12月15日水曜日

茶碗で

明後日、12月17日より大阪ギャラリー縄で個展をします。

先日焚いた窯の窯出しを今日しました。
今回の窯には茶碗50碗ほど入れて、ほぼ茶碗だけを狙った窯でした。
結果は、、、悪くない。
いいかといえば、、、悪くはない。
これが今回の印象。

これから選抜して明日持っていきますが
ぜひ、会場で見ていただきたいと思います。

今年最後の展覧会は茶碗で締めくくります。

2010年12月14日火曜日

こころの奥に



最近、どこからともなく懐かしさを感じることがある。
ふいに鼻孔の奥に入ってきた季節はずれの風のような感覚。

懐かしさって、音楽だったり、色彩だったり匂いだったりするけど、
でもそういうものとは違うもうひとつのなにか。



そこそこ長い時間を歩いてきた人生のなかで
どこか置き忘れていた感覚が、フッとした拍子に蘇ってきて
こころの奥をツンと突く。


岡山で10年ぶりにあった友人や、
20代から変わらず馬鹿を言い合うヤツ
すべて今につながってるけど、どこかしらに置いてきたもの。
遠い遠い恋心に近いなにか。


ひとり窯を焚いてるとこころの奥に潜んでいるものを呼び起こす。





2010年12月13日月曜日

窯焚き

一昨日、京都の綾部へ行きました。
楽紫舎主催コーヒーカップ展に出品者が何人か集まる、
と先日ブログに書きましたが、夕方、顔を合わせたのは、
猪飼祐一さん、市野雅彦さん、大西雅文さん、石橋裕史さん、
楽紫舎の堀井さんを交えて飲みましたが

ん〜、なんか岡山から綾部に場所が変わっただけちゃうん?
てな感じ。
やっぱり濃い!

僕は窯の準備があったため車で行ってたのでノンアルコールでしたが、、、

そして、昨晩から窯を焚きました。
天候は最悪のコンディション、雨にもまして風に苦労しました。
予定よりも長く時間がかかったけど、
なんとか今夜になり、焚き終わりました。

この窯の作品は17日から始まる、
大阪のギャラリー縄での個展に出品する予定です。


身体がバラバラになるかと思うほど痛い、
やっぱり2キロ体重減ってる。

2010年12月11日土曜日

京都綾部グンゼ博物苑

京都の綾部市に「楽紫舎」というギャラリーがある。
そこが主催して、同じく綾部にあるグンゼ博物苑「集蔵」にて
今日から2日間、コーヒーカップ展があります、
34人の陶芸家が出品します、コーヒーカップって普段作りそうで
作ってないから、どんな感じになってるんでしょう。
今日は夕方あたりに出品者が何人か集まるのではないでしょうか。
「楽紫舎」で検索してみて下さい。

2010年12月9日木曜日

余韻のつづき

あんまり岡山でのことばっかり書くのもなんなんですが、
今回は本当に岡山の夜を堪能しました。
石橋さん、猪飼さん、両雄相まみえる。それに、最近は育児に忙しい
山田さんと藤平さん。なので、なかなか飲む機会がなかったので
土曜の飲み会、最初からテンションあげあげの山田さんでした。
いつもひょうひょうとしてるけど、存在感がある藤平さん。
今回、京都という括りでしたけど、実際は京都近郊、滋賀県もいたら
兵庫県もいる。おそらく、僕たちの京都というのは身体の中に存在する
遺伝子みたいなもので、京都という確固たるスタイルはないのです。

山田さんに書いてもらった案内状の文面に

「京都はもともと素材に恵まれない土地のうえ、かつては
都であったがゆえに、さまざまな情報や人が集まってきました。
それが決まった様式を持たない陶芸のスタイルを作り出していると
いえます。今回の5人も磁器、陶土、灰釉、磁器釉、手捻り、轆轤
タタラ、とさまざまなアプローチで作陶しております。
ただ技法、様式は違いますが、根底には何か共通の部分を持っている
のも確かで、これは風土の持つアイデンティティから来るもの
かもしれません。
京焼500年の歴史の中で、私たちの先人は伝統から前衛まで
さまざまなスタイルを作ってきました。
21世紀になり価値観が多様化する中、伝統と現代のせめぎ合いの
中でただ形態の写しではなく、いかに土を媒体として焼成という過程を
経ることにより可能な自己表現するかが私たち5人のもっとも重要な
問題だと思っております。
今回、タイトル(京都・五つの視点)にあるように私たち5人が
それぞれ個々のフィルターを透してどのように表現者として投影できるか
、、、」


とあります。

京都にはもちろん多くの陶芸家がいます、
これからも多くの陶芸家を輩出していくでしょう。
しかし、ぼくのことは、さておき、ですが、このメンバー、
これからも最前線で活躍することと思います。
この先もそれぞれの持ち場に戻っていくのですが、
ひさしぶりにいい余韻をもらった感じです。
最高のメンバーで展覧会をさせていただきました、
ありがとうございました。




備前の振り幅

今回の岡山、初日と土日に全員集合。とくに土曜は天満屋さんの
はからいで、忘年会に近い歓迎会というか懇親会。ここで初日の夜に
来ていただいた金重潤平くんに再登場を願いました。僕自身、彼とは
秋の高島屋での「美の予感展」で初めてお会いしました。
今回岡山ですることを伝えてはなかったのですが、搬入日に電話があり、
「岡山に来られてるのなら」と、二度にわたって顔をだしてくれました。
彼と話していて思ったのは、彼の人間性の奥の深さです、深くて広い。
そして身体から発するオーラが強い。
上手く言えないけど、今現在の備前は造形的フォルムの表現が主流だと
感じるけど、彼の世代ならそういうものを作ってきそうなのだが、
彼の備前は元来の伝統的備前のスタイルで表現しようとしてる。
それは、ある意味、備前の振り幅を感じるのです。
名前をだしていうなら、伊勢崎晃一郎氏のようなスタイルと金重潤平くん
のようなスタイル、同世代で右足と左足、交互に重心をとりながら
備前という大きな塊を前進させていくのかな、と。
僕は、彼の次の一歩をとても楽しみにしています。


金重潤平もなっかなかの男前。



2010年12月8日水曜日

岡山。濃密な日々。

岡山での五人展、本日無事終えることができました。
今回の展覧会、五人のキャラを含め非常に楽しく、印象深い、そして濃密な日々を過ごさせていただきました。あまりにも物語性のある期間だったし、サイドストーリーも分断に盛り込んだ最高の1週間でした。あらためて書き綴ってみたいので、乞うご期待を。

広島の有本さんが僕たちと入れ違いで岡山天満屋で個展をされます、今日バトンタッチしました。
ぜひ、見に行っていただけたら嬉しいです。