2010年12月9日木曜日

余韻のつづき

あんまり岡山でのことばっかり書くのもなんなんですが、
今回は本当に岡山の夜を堪能しました。
石橋さん、猪飼さん、両雄相まみえる。それに、最近は育児に忙しい
山田さんと藤平さん。なので、なかなか飲む機会がなかったので
土曜の飲み会、最初からテンションあげあげの山田さんでした。
いつもひょうひょうとしてるけど、存在感がある藤平さん。
今回、京都という括りでしたけど、実際は京都近郊、滋賀県もいたら
兵庫県もいる。おそらく、僕たちの京都というのは身体の中に存在する
遺伝子みたいなもので、京都という確固たるスタイルはないのです。

山田さんに書いてもらった案内状の文面に

「京都はもともと素材に恵まれない土地のうえ、かつては
都であったがゆえに、さまざまな情報や人が集まってきました。
それが決まった様式を持たない陶芸のスタイルを作り出していると
いえます。今回の5人も磁器、陶土、灰釉、磁器釉、手捻り、轆轤
タタラ、とさまざまなアプローチで作陶しております。
ただ技法、様式は違いますが、根底には何か共通の部分を持っている
のも確かで、これは風土の持つアイデンティティから来るもの
かもしれません。
京焼500年の歴史の中で、私たちの先人は伝統から前衛まで
さまざまなスタイルを作ってきました。
21世紀になり価値観が多様化する中、伝統と現代のせめぎ合いの
中でただ形態の写しではなく、いかに土を媒体として焼成という過程を
経ることにより可能な自己表現するかが私たち5人のもっとも重要な
問題だと思っております。
今回、タイトル(京都・五つの視点)にあるように私たち5人が
それぞれ個々のフィルターを透してどのように表現者として投影できるか
、、、」


とあります。

京都にはもちろん多くの陶芸家がいます、
これからも多くの陶芸家を輩出していくでしょう。
しかし、ぼくのことは、さておき、ですが、このメンバー、
これからも最前線で活躍することと思います。
この先もそれぞれの持ち場に戻っていくのですが、
ひさしぶりにいい余韻をもらった感じです。
最高のメンバーで展覧会をさせていただきました、
ありがとうございました。