2008年11月27日木曜日

アクシデント




物語にはアクシデントはつきものである。
秋から春にかけて、いくつかの公募展がある、そのひとつに菊池寛実記念 
智美術館主宰の「菊池ビエンナーレ展」というのがあり、それに応募した。
一次審査は写真を提出、国際展などもこの方法で一次審査がおこなわれること
が多いが、今展は CD-ROMで画像を提出ということだった。
写真写りなど、気にしつつ、どうにか一次の審査を通過の通知をうけ、
二次審査のため、作品を輸送した。
ところが、輸送段階で破損の連絡が美術館から入る。
二次審査まで数日あるから、破損を修理出来る場合は再出品をとのこと。
取り急ぎ、作品が返却され、開封するが、「だめだこりゃ」←いかりや長介調
ということで、せっかくの二次審査を断念したところ、智美術館より電話があって
今回、輸送中の破損作品については、審査の対象とします、との連絡をいただく。
館の決定でもしも入選した場合は専門業者に修復を依頼するということに決まったらしい。
なので、もういちど作品を郵送されたし、とのこと。
一度は出品をあきらめたけど、再度梱包して発送することに。

(郵送中の破損については運送業者との折衝で、保険を適用することもあるのですが
今回はだれかの帰属の作品ではなかったので、保険は適応せず、請求することなく
示談の判を押していました。)

数日して、美術館より審査の結果が来ました。
「入選」  え?
まさか入選させてもらえるとは思わなかったので、戸惑いました。
修復するの?

美術館から電話があり、今回の作品の修復にあたって、輸送中の破損と
いうこともあり、保険を適用して、その金額で修復を、、、
と相談をいただきましたが、先に書いたように、今回は保険の請求をしません、と
示談の判を押していたため、これは叶わず、なので、展覧会事務局内で会議をする
ことになりました。
このときボク自身は、破損した作品を審査に掛け、
その作品を入選させることなどへの寛容な措置や
美術館のかたの一連の対応に感謝の気持ちもあったので、修復というかたちより、
展覧会期日まで時間があるので、もういちど作品を作りたいとの意向を伝えました。

結果、1月末(図録の撮影の都合上)までに替わりの作品を、制作する
とのことになりました。

ボクにとっては、入選の連絡をいただいていますが、
これを三次審査と受け取って、作品をあらためて作ることにします。

物語にはアクシデントがつきもの、
一筋縄ではいかない方がストーリーに楽しみも感じられる、ってものです。


ちなみに、破損した作品の画像はいただいたのですが、
なんとなく、検死写真みたいなのでアップするのはやめました。

2008年11月17日月曜日

深まる秋



山が燃えるように色づいている。
筱見には川の端に桜並木がありますが、赤く染まった葉っぱが
はらはらと舞い落ちて、秋の深まりを感じさせます。

2008年11月16日日曜日

市野雅彦展



もう一週間前になりますが、秋市を終えた翌日、岡山の天満屋で開催されていた
市野雅彦展へ行ってきました。学校の先輩でもある市野雅彦さんとは公私とも
大変お世話になっていて、今のボクの牽引者となっています。
ひさしぶりに一日ゆっくりとったので、行きは在来線で京都から3時間ほどかけて
秋の山陽本線を堪能しました。

10月に雅彦さんの工房へお邪魔したとき、新しいタイプの試作を見せてもらった
のですが、それがとてもいい感じだったので、今回の天満屋での個展はとても
楽しみなものでした。
毎回、お互いの展覧会が終わると、反省のために意見を交換したりするのですが
、その反省点などを聞いて、自分にも当てはめ、仕事の炎をメラメラと燃やして
いくわけです。

2008年11月11日火曜日

焼きにこだわる


先週末、「咲月荘秋市」として恒例の工房での展示会をしました。
以前からいっていたように、展示会というよりも、今回のメインは
「やきいも」。
ところが始まってみれば、ピザは焼くは、パンは焼くは、
網で肉は焼くは、餅は焼くは、二日目なんかは天然物の鯛二尾、塩釜で焼いて、
なんと美味しかったことか!
食欲の秋を満喫した二日間でした。



かんがえてみれば、最近なかなか直接火に触れてなにかをする
っていうことが子供たちも少なくなったように思います。

「やきもの」と「やきいも」をひっかけてはじめたこの企画でしたが
思いのほか、「焼き」にこだわった二日間となりました。
次回は何を焼く?

2008年11月4日火曜日

ピザ仕様



やはり食欲の秋である。
やきいも窯もそうですが、薪窯をピザ窯仕様としてみました。
大きな登り窯などではこうはいきませんが、この実験窯くらいの
サイズでは、なにかと使ってみるのもおもしろい。



今度はパン焼いてみよ。