2011年2月16日水曜日

対角線

夕方に有本空玄さんから、おめでとうメールいただきました。
有本さんの、そのメールであらためて、茶碗での入選に素直に喜べました。
ありがとうございます。

多くの大作の中で、ちいさな茶碗が相対するのは
茶陶展以外、今まで色々な公募展を見てきて、
なかなか難しいとは思います。
苦し紛れな感もありましたが、自分自身
そういう流れなのかな、と思い、中央突破を決め、
出品することにしました。

大家や茶陶筋じゃない、茶碗。
僕みたいな者が、どこまでやれるのだろう。

これは全然謙遜ではなく、僕の茶碗は、
「邪道」と思っています。焼成にしても、原料にしても。
それに引き換え、
「王道」を貫き、あらゆる思いに精進してる人がいます。
純白を纏うというのは、どういうことか、
桃山期、日本のやきものが、なにを目指したか。
僕の今回の茶碗をみてもわかるかと思いますが、「白」は部分的、ある意味、
時代劇調にいえば、「着流し」的な流行服なのかも知れません。
流行りは目に付くかもしれないけど、
その奥にあるものを感じてもらえたら、もっとうれしいのです。
「白を纏うやきもの」
日本の「やきもの」は奥が深いと思います。

僕と有本さんは、ある意味、対角線上にあると思います。

大きな円を描いて、対角線に線を引いたら、一番近いのは、相対する点なのです。

ある意味、宇宙戦艦ヤマトの「古代進とデスラー」みたいなものでしょうか(笑)。
どちらが、古代でどちらがデスラーかはさておき、


認め合える「好敵手」であることが物語を底上げできると信じています。