新年早々の展覧会。
僕にとっては初めての試みです、展覧会自体は年明けになるけど、
仕事としては、年を跨いで、ということになります。
個展の依頼を受けたののは2年前になります、地方の百貨店ではあるけど、
僕の先輩がちょうどその前の年に展覧会をしたこともあって、その存在を
知っていたのですが、そうでなかったら知らずにいたかもしれません。
姫路駅前にある百貨店です。
今回とても充実感が漂っています、というのも、
僕が思う、作者とその作品を紹介していただく媒体としての美術画廊と、
そして、使っていただける方との一本の線みたいなものが見えているから
かもしれません。
作家として、都市部にあるメジャーな百貨店やギャラリーに目を向くのは
致し方ないと思います、でも、こういう地方の暖かみのある紹介のされ方というのは
作者として、発表の原点に還った気がします。
昨年、12月の中頃、僕を伴って、美術部の方が普段おつきあいのあるお客様のお宅へ
アポ無し訪問、僕はそういう経験がないので新鮮な体験でした。
2日間で40軒ほど。
個展が始まっても、少人数の美術の方の、積極的な作者紹介。
僕のような産地に属してなく、団体所属しない作者はとても紹介しにくにと思うのですが
言葉を選びながら、説明していただいています、
山陽百貨店の社長も幾度となく画廊に顔を出していただいています。
もちろん大手の百貨店やギャラリーを否定するのでは決してないのですが
この原点回帰したような感覚はとても新鮮。
作者は自身の思いをカタチにし、それを言葉で伝える人がいて、思いを受け取っていただく人がいる。
この一連のつながりを役割を持って果たしている感覚なのかもしれない、と思う。
山陽百貨店に限らず、僕を何年も辛抱をしながら展覧会をしていただいている某百貨店もあります。
少人数の男所帯のスタッフ、そういう思いに応えたいと常々思っているのですが、
まだまだ未熟です。
そういう意味でも正月早々、靴のソールがパカパカ捲れたのは
もう一度自身の足下をよく見ろという、神の啓示なのかもしれない。
。