まさに立春にふさわしい小春日和の一日でした。
仕事してても、何度となく外へ出て陽を浴びる、
日陰の部分にはまだ雪は残ってはいるものの
鳥のさえずりが一層春を感じさせる。
次の展覧会に向けて、少しずつ作り始めた、
でもまだ迷いの中にある。一つの展覧会が終わり、
次に行くまでに、すこしインターバルがあるときに、
こういう思いに陥ることがある。
「ものづくり」の人間として自己満足だけでは成立しない世界だと思う、
では何処へ向かって作るのか、
わかってはいるつもりだけど、
なかなか明察とはいかない時もある。
そんな時に学生のころ、
恩師である岩渕重哉先生の言葉をなんとなく思い出す。
「好きな娘のために作ったらええものできる」
僕に直接語ったものではなかったけど、何かの記事で読んだ。
学生相手に語ったものだったかもしれないその言葉は
ストレートに心の中に入ってきた。
それまで、すこし煙たくって近づきずらかった先生が身近に感じた言葉だった。
遠く思い出すだけとなってしまった
先生の声は今も力を与えてくれている。
僕の迷いに明察となるには「想い」を伝える強さをもつこともしれない。
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