今日、ギャラリー縄での個展に広島の有本空玄さんが
来られました。奈良の薬師寺に茶碗を奉納するために
来られたのですが、その帰りにわざわざ立ち寄って
くださいました。最近はテレビの取材を受けてられる
ようで、薬師寺にはテレビクルー同行で。
さすがに帰りまでは同行されてなかったですが、
カメラに追いかけられている有本さんも見てみたかったです。
今年はほんとにいろいろな方と出会わせていただきましたが、
有本さんほど、この一年を通して刺激をうけた方はいません。
なにを?と言われたら、さて?と思いますが、、、。
それほど、ぼくの中に自然と溶け込んできた感じが心地いいのです。
あ、しいて言えば姿勢かな、作陶に対しての。
純粋に王道を貫いているところです。
今思い出したけど、有本さんに惹かれたきっかけ。
今年の2月、土岐市で会ったときです、有本さんとは2度目でした。
表彰式と林屋先生の講演会の間の時間、島根の月岡さんの後について
歩いてる有本さんを発見して、声をかけたら、「加古くんちょっと」と
僕も声をかけられて、ついて行きました。
月岡さんがいうには、タバコを買いたいのだけれど、タスポカードがないから
買えない、と。タバコの自販機に、「眼」で年齢判断をして買える装置が
ついてるから、君たち、ちょっとチャレンジしてくれ、というのです。
ちなみに月岡さんもチャレンジしたけど、だめだったのです。
月岡さんがいちばん年上なのだから、月岡さんがだめならダメだと思うけど。
タバコを吸わない、ぼくと有本さんは、そんな装置がついてることさえ知らない。
なにか、レンズのようなものに向かって、大きく眼を見開いてパチパチしろ、
ということでした。
有本さんて、風体はごついんですよ、ちょっとイカツイめなんですよ、見た目。
でも、その有本さん、その自販機のレンズに向かって、眼をパチパチしてるんです。
大きく眼を見開いて。それを横から見ていて、この人純粋な眼してるな〜、って
思ったんです。
こんなふうに書くと、ぼくそっち系のひとかな、と思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
そうではありませんけど、なんか可愛いかったんです。(決してそっちではありません)
その瞬間に惹かれたのかもしれません。(断じてないですから!)
結局、ぼくたち三人とも自販機には成人とは認められなかったのですが。
ギャラリー縄で、有本さんと話しているのを聞いて、オーナーの尾崎さんが
「加古さん、いい刺激もらってるんやろな」とボソっとおっしゃってたので
有本さんの人柄を感じてもらえたような気がします。
これからも、どんどん活躍していただきたいし、ぼくも負けずにがんばりたいと
思えるひとです。
今日は奥さんもいっしょに来られていましたが、また可愛らしい奥さんで
いつもブログで奥さんに感謝をされているのを読んでいたので、どんな方かな?
と思ってましたが
お会いできて、うれしかったです。
今度は、ご家族で篠山にも遊びにきてください。
おっと、そのときは付き人の山根さんもいっしょに。
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