最近、どこからともなく懐かしさを感じることがある。
ふいに鼻孔の奥に入ってきた季節はずれの風のような感覚。
懐かしさって、音楽だったり、色彩だったり匂いだったりするけど、
でもそういうものとは違うもうひとつのなにか。
そこそこ長い時間を歩いてきた人生のなかで
どこか置き忘れていた感覚が、フッとした拍子に蘇ってきて
こころの奥をツンと突く。
岡山で10年ぶりにあった友人や、
20代から変わらず馬鹿を言い合うヤツ
すべて今につながってるけど、どこかしらに置いてきたもの。
遠い遠い恋心に近いなにか。
ひとり窯を焚いてるとこころの奥に潜んでいるものを呼び起こす。
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